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フィンランドの高校教育がわかる本 [学校と子ども]

青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記

青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記

  • 作者: 高橋 絵里香
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/16
  • メディア: 単行本

選挙や戦争の話題が続き、このところ教育について記事を書く余裕がありませんでした。選挙も終わり、お盆のため政治関連の動きも少なくなりました。疲れがたまっていた私の体調もかなり回復し(もともとあまり体力がないのです)、ようやく教育関連について書くことができます。

今日はフィンランドの高校教育を経験した若い女性の体験記の紹介です。とてもお勧めの本です。教育を重視しておられる2〜3のブログのコメントで書いたことがありますので、読んでくださる方のなかで重複してしまう人がいると思いますがお許しください。

フィンランドと言えば、日本の旧教育基本法(47年法)を参考にして教育改革を行い、少人数学級で競争的でなく協同して学ぶ方式を取り入れ、国際学力テスト(PISA)で1位の成績を収めています。教育基本法改正問題の時期から、ネットを中心に話題になっていました。

著者の高橋絵里香さんは北海道出身で1984年生まれ。小学生の時にムーミンの物語を読んでフィンランドに憧れ、小学校、中学校とその夢を暖め続けて高校で単身フィンランドに留学。ほとんど言葉がわからない状態からスタートして、クラスメートや先生方の暖かい支えを得て勉強を続け、フィンランド人と同じ難しい全国統一の卒業試験に合格しました。その後、彼女はフィンランドの大学入試にも合格し、生物学と地質学を専攻します。

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社民、共産、9条ネットが不振である一つの理由 [戦争と平和]

↑おおげさなタイトルをつけてしまいましたが、大した話ではありません(前もって言っておきます(^_^;))。ただ、私は「やっぱり、そうだよね」と感覚的に納得してしまったので、今日のテーマにしてみます。

新聞の読者投稿欄で見つけた投書の内容です。出産直後の30代前半の女性の文章で、おそらく真面目で善意の方なのでしょう。要旨としては、「自分たちの世代は戦争体験がなく、上の世代から話を聞く機会もほとんどなかった。子ども世代に戦争について語り継いでいかなくてはならないと思うので、戦争を体験された先輩のみなさん、戦争を知らない世代にその体験をできるだけ聞かせてください」という、しごく真っ当なものです。

ただ、細かい表現を見てみると・・・「子どもたちのためにも、平和な時代が続いてほしい・・・」とか、沖縄など戦跡を訪ねた時の感想として「今はこんなに平和なのに。なぜ戦争が起きたのだろう?」という疑問を抱いています。

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テロ特措法延長問題について・・民主、共産、社民に働きかけを! [戦争と平和]

天木さんの今日のブログでも、小沢代表の会見について取り上げておられます。私のような素人とは違い精緻な分析ですが、天木さんと問題意識が共有できて、妙に嬉しいです。心の弟子を勝手に自認していますので、天木さん流思考になるのは不思議ではないかもしれませんね・・・(^_^;)。

本当にここは、日本の外交の転換点になるか。一つの正念場だと思います。

天木さんのブログから、末尾の部分を引用させていただきます。

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 私は心から期待する。小沢発言を機会に、わが国の安全保障政策や日米同盟関係の健全なあり方について、政局がらみではなく、日本の国益や国民の利益を優先した真の政策論争が始まる事を。小沢代表や寺島氏が、そこまでの決意と覚悟を持って発言している事を心から願う。そしてこの二人に続く有力者が現れてくる事を心から祈る気持ちだ。
  最後に私は共産党の志位委員長や社民党の福島党首に対し強く申し入れたい。小沢代表の発言を間髪を入れずに支持し、日米軍事同盟関係の建設的な見直しについて積極的に協力する態度を示す事を。日米軍事同盟関係の見直しこそ、最善の護憲運動であり、そしてまた真の政界再編につながる事でもあるからだ。自らの組織擁護に汲々としている時ではない。国際政治は、そして日本の政治は、今音を立てて激動しているのである。
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民主党には、2〜3日前に「反対の立場を貫いてください」という旨をメールしましたが、共産党、社民党は思いつかなかったので、早速連絡しました。共産党は中央委員会に直接電話で、社民党は地元の議員さんへの伝言というかたちにしました。2党とも反応は良く、「もちろん小沢さんをバックアップするでしょう」という意味のお返事をいただき、私などが言わずもがな?とも思いましたが、市民の声を届けることはやはり大切だと思います

みなさんも、よろしかったら、民主党には小沢さん頑張れ!共産・社民には支援をお願いしてください。不完全ですが連絡先を書いておきます。
民主党:ホームページよりメールが送れます。
共産党:ホームページTEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp
社民党:ホームページよりメールが送れます。



テロ特措法・・・駆け引きでないことを祈ります [戦争と平和]

時間がないので、ネット朝日新聞からの引用のみします。
これが自民党の譲歩を引き出す政治的駆け引きでないことを切に望みます。
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小沢代表、修正協議に応じる考えなし テロ特措法改正
2007年08月07日21時02分

 民主党の小沢代表は7日の記者会見で、11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長について、「アフガニスタン戦争は『これは米国の戦争だ』とブッシュ米大統領が始めた戦争だ。国連安保理決議で認められた活動と、米国の戦争では全く性格が違う」と述べた。同法の延長に反対する意向を改めて表明し、政府・与党が修正協議を持ちかけてきても応じない考えを示したものだ。

 民主党はこれまで国会の事前承認を求める同法の修正案を提出してきた。だが、小沢氏は「アフガン戦争は国連や国際社会とは関係ない」と指摘。テロ特措法に基づくインド洋での自衛隊の給油活動について、「国連の要請に基づき、日本の主体的判断と民主的統制の下に積極的に参加する」と定めた党の政権政策と相いれないとの考えを示した。
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市民の立場からすれば、ごく当たり前の理屈なのですが、この考え方が選挙前まで全く通らなかったのが日本の危機を示していると思います。どうか、小沢さん、このまま頑張ってください。



政策でみると民主党がはるかにベターだと思いますが・・・ [07参議院選挙]

民主党も大きな目でみると、現在の社会の枠組みをそのまま続けようという「保守政党」だと理解しています。私は、日米関係を中心とした日本の外交のありかたや、社会福祉や教育分野にまで小さな政府理論を持ち込む考え方にとても疑問(というよりむしろ反対意見)を持っていますので、保守化の流れには賛成ではありません。

そういう意味で民主党の躍進を手放しで喜んではいませんが、いまのところ個々の政策で見ると、民主党の政策がはるかにベターだと思います。そのあたり、私はほとんど直感的な捉え方でしたが、津久井弁護士さんのブログで「今のところベストな護憲策は民主党の政策実現」という記事で明快に解説してくださっています。下記に紹介します。

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今回の選挙では,社民・共産が議席を減らし,護憲新党も振るわず,「憲法をまもる」という観点からすると,少なからぬ不安も感じる結果だった。
 自民党はもとより,民主党も基本的に「改憲」を訴えており,民主党の中にはかなりタカ派的な論者もいるからだ。

 しかし,選挙後の民主党の活動を見ていると,民主党の政策の立法活動をしっかり実現してもらうのが,今の情勢に照らすと,最良の護憲策ではないかと思う。

 民主党が,目下,提案している主な法案等は,次の3つだ。

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安倍首相、ひどすぎる!これでは独裁国家です [政治の不思議]

朝日新聞のネットに出ていた記事を読んで、息が止まりそうになりました。
国民に信を問う機会なく組閣して、初めての国政選挙。そこに現れた民意を尊重するのが普通の政治家のはずです。それが、事前に「どのような結果であっても首相を継続する」ことを自らが強く要求し、内々に決まっていたなんて・・・。

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森氏ら「首相継続困難」伝えていた、安倍氏は継投貫く

 自民党の森元首相、青木幹雄参院議員会長、中川秀直幹事長の3人が参院選投開票日の29日、「安倍首相の辞任は必至」という見方を一時固め、安倍首相本人に「続投は困難」と伝えていたことが関係者の話でわかった。しかし、安倍首相は「いかなる結果になろうとも首相を続ける」と続投に強い意欲を示したため、森氏らも最終的に受け入れたという。

 安倍政権を支えてきたキーパーソンである3人は29日午後、東京都内のホテルで会談した。獲得議席ごとに複数の選挙結果を想定して、安倍首相や自民党がどのように対応するか協議した。この結果、「自民党の獲得議席が30台後半になる可能性が高い」との認識で一致。40議席を割り込んだ場合には、青木氏は参院議員会長を、中川氏は党幹事長を、責任をとって辞す考えを、この場で示した。

 しかし、それでも「世論は収まらないのではないか」(出席者の一人)という声が上がり、安倍首相の続投も難しいと判断。中川氏が首相公邸に安倍首相を訪ね、選挙結果が惨敗に終わった場合に、首相が開票後にテレビ出演をするにあたってどのような発言をすべきか、などの対応策を具体的に伝えた。

 これに対し、安倍首相は中川氏との面会後に森氏に電話。「どういう事態になっても、私は辞めない」などと伝えた。安倍首相は28日にも、森氏に電話し、「厳しい状況だが、どういうことがあっても、私は首相をやらせていただきます」と語っていたという。森氏はこのときは一度、返事を留保したが、安倍首相が重ねて続投に強い意欲を示したため、最終的にこれを受け入れた。
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選挙中の「私か小沢さんか、どちらが首相にふさわしいか?」という言葉は完全にウソだったのです。この国はいま、「美しい国」でも「普通の国」でもありません。一人のわがままな専制者に振り回されている独裁国家です。そして、誰一人彼を諫めることができない党幹部たち。本当に情けない。

<追記>
書いたあと、他のブログを訪問すると、森氏周辺からの意図的リークだろうという推測がありました。確かに・・・当事者しか知り得ない詳細な情報、リークでしょうね。「それにしてもよくここまでわかったなあ」と思いながらも、新聞記事をそのまま読んでしまった私は、まだまだ初心者ですね(^_^;) でもやっぱりひどすぎる。マスコミはきちんと「専横な極右政権」と書いてほしい。



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