フィンランドの高校教育がわかる本 [学校と子ども]
選挙や戦争の話題が続き、このところ教育について記事を書く余裕がありませんでした。選挙も終わり、お盆のため政治関連の動きも少なくなりました。疲れがたまっていた私の体調もかなり回復し(もともとあまり体力がないのです)、ようやく教育関連について書くことができます。
今日はフィンランドの高校教育を経験した若い女性の体験記の紹介です。とてもお勧めの本です。教育を重視しておられる2〜3のブログのコメントで書いたことがありますので、読んでくださる方のなかで重複してしまう人がいると思いますがお許しください。
フィンランドと言えば、日本の旧教育基本法(47年法)を参考にして教育改革を行い、少人数学級で競争的でなく協同して学ぶ方式を取り入れ、国際学力テスト(PISA)で1位の成績を収めています。教育基本法改正問題の時期から、ネットを中心に話題になっていました。
著者の高橋絵里香さんは北海道出身で1984年生まれ。小学生の時にムーミンの物語を読んでフィンランドに憧れ、小学校、中学校とその夢を暖め続けて高校で単身フィンランドに留学。ほとんど言葉がわからない状態からスタートして、クラスメートや先生方の暖かい支えを得て勉強を続け、フィンランド人と同じ難しい全国統一の卒業試験に合格しました。その後、彼女はフィンランドの大学入試にも合格し、生物学と地質学を専攻します。