心理学者・小沢牧子さんの講演を聴きました [子どもの世界]
リベラルな考え方を持つ臨床心理学者で、現在は和光大学オープンカレッジ講師、日本社会臨床学会運営委員を務めておられる小沢牧子さんという方の講演を聴きました。講演タイトルは「子どもの場所から−子どもと本とおとなのかかわり」。「子どもの場所から」というのは小沢さんが昨年出版された本の名前です。
この本は、ご自分の子どもさんとの関わりから、現在の親子関係の世相まで、広く子どもとおとなの問題を綴ったエッセイ集です。連載されたのをまとめたものなのですが、後半部分になって教育基本法改正や自民党流の教育改革の動きが出てくるにつれて、文章に何とも言えない緊迫感と苦悩が出ていて、そのあたりの文章を読むと、「あのころ」を思い出して、私も胸が痛くなります。
今回の講演会は「子ども・本・文化を考える会」という市民団体が主催したもので、子ども、おとな、本をキーワードにして子どもとの関わり方を考えてみようという感じでした。