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全教と日教組が歓迎の声明 指導力不足の教員について国際調査団派遣へ [学校と子ども]

今日もあまり時間がないので、ネットの朝日新聞からの転載を紹介します。
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 国際労働機関(ILO)とユネスコの教員の地位に関する合同専門家委員会が指導力不足教員の認定などをめぐり、日本への調査団派遣を決めた問題で、派遣の申し立てをした全日本教職員組合(全教)は31日、受け入れを決めた文部科学省の対応を評価し、派遣を歓迎する声明を出した。 日本教職員組合(日教組)も同日、調査に全面協力する声明を出した。

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タイトルの「全教と日教組が・・」という箇所に、まず嬉しくなりました。外から見たら考え方の近い組合でありながら共同行動が難しい様子に、市民としてとても悲しく思っていました。今回、両組合が(別々であっても)同じ趣旨の声明を出したことを大歓迎します。こういうことをきっかけにお互い歩み寄り小異を乗り越えて、子どもたちのために良い教育を探っていくようにならないでしょうか?実際にはなかなか難しいこともあるかもしれませんが強く希望します。

ところで、この記事は続報なので、元の情報がないと、わかりにくいかもしれません。「ブナの森とふくろう」のtamaraさんの記事に詳しいので、引用させていただきます。http://blog.so-net.ne.jp/tamara06/2007-05-28

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全日本教職員組合が2002年にユネスコの合同専門委員会(CEART)に
指導力不足教員の認定制度が「教員の地位に関する勧告」に違反するとして
申し立てをしてきました。CEARTは「制度をつくるにあたって、教職員団体
との協議が不充分とされる」と判断し、文科省に教職員団体と対話をするよう
に求めてきました。その過程で全教、文科省の双方が「直接、教委、すべての
教職員団体から意見を聞くべきだ」と同意しました。当事者の合意でCEARTが
調査団を送るのは世界でも初めてだそうです。
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素人なので不正確な部分があるかもしれませんが、「指導力不足」と認定された教員が、どういう基準で何をもって認定されたのか不明確であるとして全教がユネスコに申し立てをして、調査が必要であると認められて調査団が送られるということだと思います。

tamaraさんの記事について私が寄せたコメントも載せておきます。
「全教さん、頑張りますね。今の日本では政治にも世論にも教育に対する自浄作用は期待できませんから、国際的な組織に訴えることが必要だと思います。教育基本法の時も、子どもの権利条約の違反で国際的に何とかならないかと素人ながら考えていました。もっともっとこういう動きが起こるといいですね」

内閣の暴走、マスコミの自主規制のなかで、国内の力だけで変革していくのは正直言ってかなり難しいと思います。先日エントリーした辺野古の環境アセスメントでも世界中に訴えるかたちを取っており、確か30数カ国から署名が集まって提出したという新聞記事を読みました。国内にいると、どれだけおかしなことが起こっていても慣れというか麻痺というか、わからなくなりがちです。しかし、外国の方の意見を聞くとハッと気づくことは多いでしょう。それに残念なことですが、日本人は伝統的に自国民の言うことよりも、外国からの非難に弱いという面があります。メディアの取り上げ方も全然違います。これからも、こういう動きは積極的に進めていくべきだと思います。

これで、教育3法の改正が少しでも良いものになるか、できればストップされれば本当に嬉しいのですが・・。「不適格教員」排除も同じ問題をはらんでいるはずですから。

*最後になりましたが、tamaraさん、大幅に引用させていただきました。ありがとうございました。もし、問題があるようでしたら、削除・訂正等しますので、ご連絡ください。


2007-06-01 01:29  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

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コメント 2

tamara

まいさん、記事をありがとうございます。
日教組も全面協力というのは良かったです。長いこと現場にいながら、日教組と全教についてはよくわからないので不思議です。私は労働者は当然組合に入るものと思って組合に加入しました。その頃は日教組だったのです。そして日教組から全教に分離したとき、埼玉は全教にうつりました。組合も大きくなると、平の組合員と中央とはすごくギャップがあって、ほとんど無関係のようなものです。中央は政党とのつながりがあるのでしょう。
組合活動に熱心な人も入れば、私のように労働組合としての存在価値は認めるものの、中央の動きとはかなり距離を取っている人もいます。組合活動はほとんど私の性に合わず、やめようと何度も思ったけど、やめる人が多ければそれだけ政府、教委が喜ぶだけと思ってやめませんでしたが。
中央と無関係に、身近なところで、おかしいと思ったことについて戦ってきたので、日教組とか全教とか、私の意識の中ではかなり遠い存在なのですよ。
by tamara (2007-06-01 11:22) 

mai

tamaraさん、ありがとうございます。地元の事情通の人によれば、日教組と全教は同じ壇に立たないくらい仲が悪いそうで(中央か地方かは聞き漏らしました)、私は本当にびっくりしました。tamaraさんのスタンス、わかる気がします。組合は必要なものだけど、自分がなかに入って熱心に活動できるかと言われれば、無理な気がします。政党も同じです。ちなみに、地元では個人別にどちらにするか打診されて、2つに分かれたそうです。でもどちらも組織率下がっているから〜(嘆)と現役の先生がおっしゃっていました。
by mai (2007-06-01 23:12) 

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