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【2月末まで延長】君が代解雇に反対する意見広告に募金をお願いします [学校と子ども]

もっと早く書こうと思っていたのですが、連休中に子どもが嘔吐下痢症になったりで、なかなか時間が取れず遅くなってしまいました。2月末までの募金のお願いです。

東京都の教員である根津公子さん(家庭科担当)が、卒業式や入学式での君が代斉唱時の不起立によって、今春にも解雇される危機が迫っています。根津さんは現在、停職6カ月(1年のうち、半年は職につけない)であり、都教委は「停職6カ月の次はない(つまり解雇)」としています。また、河原井純子さんは停職3カ月ですが、中等部と高等部で年に2回式典があり、一気に今春解雇の危険もあるそうです。

しかし、世論の反応はいまのところそれほど鋭いものではなく、またこの事実を知らない方も多くいます。そこで、君が代解雇をさせない意見広告を掲載するために、基金が設立されて3月の新聞広告掲載を目指しています。ただし、まだ金額が不足しているようです。

個人の寄付は1口1000円からです。よろしかったらぜひお願いします。
郵便振替 口座番号:00190-5-687225
口座名:「君が代」解雇をさせない意見広告基金

この問題についての私の基本的な考え方は10月13日の記事に書きました。→http://blog.so-net.ne.jp/kyoikushiminnokai_in_shiga/archive/20071013

まとめると、次のようになるでしょうか。
・個人的には憲法に定められた良心の自由にしたがって、不起立を認めるべきだと思う。
・ただし、国旗国歌法もあり、式典での起立・斉唱の教委通達そのものを、直ちに違法とは言えないだろう。
・しかし、都教委の強制のしかたは明らかに度を超しており、良心にしたがって起立できない教員への過剰な処罰は行き過ぎている。教職によって人生を過ごし、生計を立ててきた個人に対して、解雇はその生存権や尊厳を損なうものであり許されない。

教師の本分ではなく、毎回30〜40秒、たった年に2〜3回の君が代不起立のみで解雇処分となる方を出すことは、日本の民主主義の機能不全ではないでしょうか。後世の歴史書・教科書では「2008年君が代解雇事件」として、一つの転換点として載りそうに思います。内村鑑三不敬事件のように・・・。

以下は募金をお願いするメールの転載です。

*****************************************
根津さんを解雇させないために、基金へのカンパを再度お願いします。締め切りは1月末です。3月に新聞掲載予定ですが、まだまだカンパが不足しているようです。赤字にさせないためにも、個人の賛同カンパを訴えます。

○賛同金の振込先と締め切り
郵便振替 口座番号:00190-5-687225
口座名:「君が代」解雇をさせない意見広告基金
※個人賛同は、1口=1000円以上、団体賛同は、2口=2000円以上でお願いいたします。
※ご送金は、2008年2月末日・当基金必着でお願いします。
http://homepage2.nifty.com/kaikosasenaikai/

○賛同者・賛同メッセージの取り扱い
本Webページ上にて「公表可」とされた方のお名前、賛同メッセージを随時紹介していきます。
※実際の新聞広告上に賛同頂いた方のお名前を掲載するかどうかは未定です。
★賛同メッセージやキャッチコピーをどしどしお寄せください。

○賛同金の連絡先・集約先
『河原井純子さん根津公子さんらの「君が代」解雇をさせない会』
 〒186-0001東京都国立市1-1-6コーポ翠1階
   多摩島しょ地区教職員組合(多摩教組)気付
 TEL:042-571-2921 FAX:042-574-3093
 
根津公子さんより
●●「日の丸・君が代」の強制で、子ども達は「少国民」にされつつある!●●

「強制によって、子ども達は自分の頭で考え、批判する力を奪われてしまいました。子どもたちは急速に戦争中の「少国民」になりつつあります。同じ過ちを繰りかえさせてはなりません。「日の丸・君が代」の強制はおかしいと心の内で思いながらも、いったん起立し斉唱してしまえば、子どもたちは教員のその姿を見て、それを“善”と捉えるようになってしまいます。

だからこそ私は、考えずに指示に従う子ども、「お国のために命を差し出す子ども」を つくろうとする都教委のやり方に加担することはできないのです。たとえ解雇の危険が迫っても。(根津公子)」

****************************************
君が代不起立と「お国のため」とすぐに結びつかない方は多いと思います。私が友人にちょっと話しても「公務員だからねえ(仕方ないかなあ)」というような反応もありました。しかし、こうやって、こころの自由が少しずつ失われる、自由な考え方をしにくくなるということが、誰にとってどういうメリットがあるかを考えていくと、とても恐ろしい気持ちがします。

お手数ですが、募金に協力いただければ幸いです。

<子どもの日常> ン年後に一緒にライブに行きたくて、音楽好きになってもらおうと音楽教室に通っています。弾くのは好きですが、マグネットの音符を五線に置いたり読んだりする読譜が苦手で嫌い。まあ、この歳ではこんなものかなあと思うのですが・・・。「これ、何かなぁ」とドやレやミという答えを期待して聞くと、答えるのを嫌がった挙げ句、ニヤリと笑って「ム」とか「メ」と言います。明らかに、そんなのないことをわかっていて言っている様子。けっこう強者かな(^^;)。彼女の名誉のために:ド、レ、ミなど基本的な音符は読めます。急に尋ねたり、一個だけ出てきた時に、「ム」や「メ」が出ますね(笑)。弾くのはかなり好きで、今日も自分から練習していました。発表会のパート選びでは、何と一番目立つ?大太鼓を自分で志願してしまいました。苦手はいったん横に置いていて、楽しく通ってくれれば大満足の母です。


2008-01-17 16:05  nice!(1)  コメント(5)  トラックバック(3) 

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志村建世

都教委は「思想犯の職場からの追放」に乗り出しているように見えます。東京都のホームページには、教育委員会の基本方針として「人権尊重の精神と社会貢献の育成、豊かな個性と創造力の伸長」と書いてあります。現在の教育委員は、木村孟、 内館牧子、 髙坂節三、 竹花豊、 瀬古利彦、中村正彦の6名です。
 この人たちに、真意を聞いてみたいものですね。
by 志村建世 (2008-01-17 18:35) 

人権守ってほしいですね
by (2008-01-17 20:08) 

mai

>志村建世さん
教育委員の方の名前を教えてくださってありがとうございます。何人かは見聞きしたことがあったのですが、内館牧子さんが入っていることは知りませんでした。以前は良い脚本家だなあと思うこともありましたが、こんなところにいらっしゃるとは。瀬古さんの先日報道された発言には驚きました。考え方の多様性ということを理解していないのでしょうか・・・。

>shinwaさん
コメントありがとうございます。全く同感です。民主主義や人権は市民自らが動いて守る(国に守らせる)ものだと、最近は思うようになってきました。
by mai (2008-01-18 07:18) 

薩摩長州

>民主主義や人権は市民自らが動いて守る(国に守らせる)ものだと

私もそう思っております。決して、放置しておいて守られるものではないし、頭を下げて、国に守ってもらうものではないと。

そのアプローチは、権力が民主主義や人権を踏みにじることに真っ正面から対峙して頑張る人と共に歩まんとすること。支えることだと私も思います。年明けそうそうあわただしいのですが、なんとか期日にまにあうようカンパしたいと思います。
by 薩摩長州 (2008-01-20 22:04) 

mai

>薩摩長州さん
励ましのコメントありがとうございます!微力ですが共に頑張りましょう。ところで、さきほど、会のHPを覗いてみたら、募金の締め切りが2月末に変更になっていました。慌ただしい思いをさせてしまい、ごめんなさい。2月末までにお願いします。
by mai (2008-01-21 15:42) 

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