SSブログ

「フィンランドの子育てと保育」を保育園の先生に差し上げました♪ [外国の素敵な教育]

22日の東京の集会では、ホール前で教育関係の本をたくさん売っていました。3冊ほど買ったのですが、そのうち1冊が「フィンランドの子育てと保育」という本です。(社)全国私立保育園連盟の保育国際交流運営委員会という会から、現役の保育士さんたちがフィンランドの保育園(5園)に実習に行った時の記録です。

フィンランドの保育の特色、日本と比べてどう思ったかは、ちょっと長くなりそうで時間がないので、記事を改めたいと思います。一言で言えば、日本の保育から画一的な部分を少し削って、そのかわりにフィンランド風コンセプトを日本流に工夫して加えたら、より伸び伸びとしたものになりそうだなあ〜という感じです。

日本の保育士さんたちが異口同音に書いていたのが、
・自分の意見や感情をじっくりと表現する機会が多いこと
・どの部屋でどの遊びをするかなど、子ども自身が決める場面が多いこと
・保育士さんも子どもたちも静かで、ゆったりと時間が流れていること
でした。

フィンランドの子育てと保育―安心・平等・社会の育み

フィンランドの子育てと保育―安心・平等・社会の育み

  • 作者: 全国私立保育園連盟保育国際交流運営委員会, 藤井ニエメラみどり, 高橋 睦子
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本

表紙や裏表紙、そして本文中の写真も豊富で見ているだけでも楽しくなります。「これはぜひ、子どもの先生方にも読んでほしい!」と思い、今日、勇気を出して、担任の先生に「私は教育関係の本を読むのが大好きです。日本の保育が悪いとか、フィンランドが良いとか、そういう意味ではなく、とても優しい気持ちになれた本なので、みなさんでお読みになりませんか」というようなことを言って、1冊贈呈しました(3冊購入)。

けっこうドキドキで、先生も少し戸惑っておられたようですが、笑顔で受け取っていただけて「みんなで読ませていただきます」と言ってくださいました。来年はこういうふうに、自分も相手もほっとできるような明るい行動をたくさんしたいです(^o^)


2007-12-29 00:08  nice!(1)  コメント(8)  トラックバック(4) 

nice! 1

コメント 8

東西南北

保育園。東西は3歳ぐらいまでの記憶がない(笑)でも、うちわでゆっくり扇いでもらったり、扇風機のベビー風が落ち着いたりします。夏の夜の空気や朝のラジオ体操の感じなんかも思い出して落ち着きますよ。これは小学生ですが。やっぱり、「保育士さんも子どもたちも静かで、ゆったりと時間が流れていること」って情緒が安定してすごく大切だなーと思います。後、靴の紐を蝶結びにしてできた事とか服のボタンをとめれてたこととかご飯を残さずに食べることとか、後片付けやお使いなどの手伝いをして褒めるとか、お茶を入れてあげたら「ありがとう」と褒めるとか、献身的に他人を思いやり労力を費やす行為は褒めてもっとできるように助言してあげるとか、自己肯定感情と利他献身性を育てて、思いやりのある行為を積極的にできるようにして育てていくことが必要と思います。
by 東西南北 (2007-12-29 05:05) 

ayu15

現場の人の声、なんか今の社会全体にもかかわりそう。教育に限らず、「ゆとり」がたりないのかも。
by ayu15 (2007-12-29 10:31) 

 資料によると、教員の全労働時間に占める授業時間の割合は、フィンランドが最高で日本が最低だったはずです。これは、日本の学校の授業が少ない(=分子が小さい)のではなく、日本では教員の労働時間がやたらと多い(=分母が大きい)ということのようです。
 確かに、教育改革とやらが進めば進むほど、企画書だの報告書だのと書類を作成提出することが増えまして、授業ってものの比重は軽くなってる気がします。それじゃ困るんですけどねえ。
by (2007-12-29 13:16) 

Ladybird

 昔ドイツに,プロペラを10個ぐらい(正確な数は忘れた)つけた飛行機がありました.発想を変えないでシステムをいじくり回していると,結局は付け足し,付け足しの繰り返しで,馬鹿馬鹿しいような機械ができ上がってしまうという見本です.元の設計思想がダメなら,なんぼいじくり回してもダメはダメ.文科省には,発想の大きな転換をお願いしたいものですね.
by Ladybird (2007-12-29 17:53) 

mai

>東西南北さん
コメントありがとうございます。私自身は保育園年長(小学校入学の前の学年)の頃の記憶はけっこうあります。先生の名前も覚えています☆楽しかったことも、イヤだったこともです(断片的な記憶ですが)。
フィンランドの保育園の子どもたちは、とても落ち着いているようです。真冬でも午前と午後に外遊びがあって、防寒準備に30分くらいかかるそうですが、先生は急かさず子どもが自分でできることはじっと見守り、早く準備できた子どもたちも最後の子まで静かに待っているそうです。そういう時間が、30分×1日4回で2時間です。時の流れがゆっくりしています。
by mai (2007-12-29 20:36) 

mai

>ayu15さん
ありがとうございます。確かに、教育現場はその時々の社会のムードを正確に反映するように思います。仕事のしかたから心の持ち方まで、「ゆとり」が足りない気がしますね。
by mai (2007-12-29 23:03) 

mai

>shiraさん
訪問&nice、どうもありがとうございます。
先生方にとっては授業が最優先のはずで、子どもたちとたくさん接していただきたいのですが、書類仕事が増える一方のようですね。これは教育だけでなく、医療・福祉や自治体での現場でも同じような現象が起こっているようで、おっしゃるように「改革」が進むほど悪化している感じです。

記事に取り上げた本でも、保育園ではなく学校のことですが、次のような一節がありました。「日本の先生が、夜遅くまで仕事で学校に残ることも多いという自国の教師の多忙な実情を話すと、たいていフィンランドの先生は、ぽかんと口を開け、「日本の先生ってたいへんですね。そんなにたくさんやることがあるのですか?」と不思議そうな顔をします。何せ、フィンランドの先生方は、授業が終わると、午後2〜4時ぐらいには帰宅してしまうのですから」。

クラブ活動がないなどシステムの違いがあるにしても、社会が先生方とその仕事を大切に考えている度合いの差が現れているように思います。先生方が授業に専念できるようになってほしいと、一保護者(予備軍)としても強く思いますが、現実はなかなか厳しそうですね・・・。

ところで、すでにご存知かもしれませんが、フィンランドの学校の様子が新聞記事で特集されていて、9月にこのブログでも紹介しました。http://blog.so-net.ne.jp/kyoikushiminnokai_in_shiga/archive/20070908
もしご参考になれば・・。
by mai (2007-12-30 14:05) 

mai

>Ladybirdさん
Ladybirdさんらしいユニークな例え話ですね。いつもながら感服します☆PISAの成績が落ちたから授業時間数を増やす、フィンランドの成績が良いからやり方を真似てみる・・・などという文科省的?対症療法では根本的な問題の解決には遠いでしょうね。

日本にあるフィンランド大使館の参事官のお話でも「学力低下や子育て支援のことが話題になり、「フィンランドに学べ!」と、保育施設に限らず小学校から大学まで関心を深めている日本の状況を把握していらっしゃり、「『文化』が異なる」場に単にシステムだけをコピーすることの危険性を力説していらっしゃいました。
 また、「『いちばん悪いのはだれ?』と犯人探しすることは、育児をないがしろにする親を責めたり、親は保育施設や企業を責めたりといった不満の堂々巡りになってしまう。たいせつなのは、『どういう社会を自分たちがつくっていきたいか』という思いや気づきである」と力説しておられました」とのことです。

日本の政治家や行政担当者に欠けている(または弱い)のが、「どういう社会を自分たちがつくっていきたいか」という明るいビジョンだと思います。そして、市民たちも不平を言うだけでなく、主権者としてどんどん提案していかなくてはいけないと痛感しています。

ところで、メッセージ、どうもありがとうございます☆またメッセージ送らせていただきます。これからも変わらずよろしくお願いします♪
by mai (2007-12-30 14:18) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。