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保守派の友人にぜひ勧めましょう(2) [憲法について]

連休中の日曜日だというのに、なぜか私は家に一人でいます。お天気もいいのに、さすがインドア派です。実は一人で家にいることはあまり多くなく、久しぶりの開放感でかなり嬉しかったりします♪さて、好きな本でも読もうか、読みかけのケストナー「飛ぶ教室」の続きでも・・・。いや、やはり政治が気になる!今朝の情報番組ではみんな集団的自衛権のことを言ってたようだし(詳しくは観ていません)。ブログの続きを書くことにします。

「我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る」

私は一人でも多くの無党派〜保守の方々(政治家、市民問わず)にこの本を読んでもらいたいと思います。とりあえずネットで10冊購入しました。まだ1冊しか配っていませんが、読んでもらえそうな人には渡していく予定です。
それはなぜか・・・。

3.たとえ自民党支持、改憲は当然という人であっても、この本ならば読んでもらえる可能性が高く、話し合うのに共通の土台ができそうです。

憲法本はたくさん出ていて、私など高橋哲哉さん、伊藤真さんなど、いわゆる護憲派の方々の本は、癒しになるくらいとても気持ちよく読めます。反対に、ほとんど読んだことがないのですが硬派の改憲派、特に集団的自衛権を認めろというような方の著作は生理的に受け付けないのです。昨日、通販生活に載っていた岡崎久彦さんのコラムを斜め読みしたのですが、「もうダメ〜」という感じでした。

立場を反対にしてみると、「もちろん改憲すべき」という人にとって、高橋さんの本などはかなりきついものがあるでしょう。私が改憲本に感じるような違和感、不快感を当然感じるでしょうし、最初から手に取らないと思います。その点、この本だったら、何と言っても自民党や政府で国の防衛を長年考え続けてきて、しかも要職にあった方々の言葉です。改憲派の方でも手に取れるし、読める確率が大でしょう。

多くの人が感じていることだと思いますが、護憲は護憲の陣地に、改憲は改憲の陣地に、それぞれ固まっていてコミュニケーションを取らないという状況は、本当に不幸なことです。そもそも、その色分けさえもいったん白紙にした方がいいと思います。「私はいったい何が大事で何を守りたいか。そしてあなたは?」という問いかけ・・・そこから話を進めたいです。

と、説明が長くなりましたが、とにかく誰にでも読んでもらえる(だろう)ということは、この本の大きな価値だと思います。

特に、元・防衛庁政務次官箕輪登さんの章は本当に壮絶で心を打たれます。箕輪さんはこういいます。
「自衛隊員は日本を守るためには命も惜しまないと入隊してくれた立派な若者たちだ。だから、間違った命令で命を落とさせるわけにはいかない」「私は、自衛隊にかかわった政治家として責任がある」「小泉君や元同僚議員に手紙を書いたが梨のつぶてなので、司法の力を借りるしかない」

かつての先輩で、不仲でもなかったという箕輪さんの手紙に対して、返事1本よこさない小泉氏はどうでしょう。政治家以前に人間の礼儀に外れていると思うのですが・・・。「規範」を重んじる自民党の方々の対応は箕輪さんに対しては礼を尽くしたものではなかったようです。亡くなった時の花輪はすごかったそうですが、そんなものより生前にきちんとするべきでしょう。

ともかく、こう言って箕輪さんは2004年に札幌地裁にイラク派兵の差し止めを求める訴訟を起こします。身体が弱るなか、本当に気力だけで裁判に臨み、2006年6月には「これが人前へ出る最後」と覚悟して口頭弁論で証言します。もうこの時には声を出すのも苦しく、振り絞るように発言されたそうですが、素晴らしいことをたくさん言い残しておられます。

「私が耳にする限り、箕輪はタカ派だというようなことも聞いておりました。だが、そうかもしらんけれども、我が国が独立を守っていくためにはどうしてもやっぱり自衛隊があったほうがいいと私は考えて勉強しておったので、それ以外に、我が国の独立以外に、他国へ行って人道支援だとか復興支援すると、人を殺す武力を持ち出していって、そのための武力じゃないんです。国を守るための武力なんです。武力は、外に勝手に出すなんてものではないんです。憲法はそれを禁じているはずです」。

次の発言は、安倍さん、あなたに胸に手を当てて聞いてほしい!あなたが一番できていないことです
「政権をあずかる者は、反対意見に耳を傾けるべきだと。過去における戦争においても、戦争反対の意見の日本人はたくさんいたと。口に出すと、特高から取っ捕まってブタ箱行きだ。言えなくなっちゃう。今はそうじゃないんですよ。反対意見に耳を傾けたら、二度と戦争は起きませんよ」。

箕輪さんは法廷で証言してから3カ月後に亡くなりました。残念です。裁判の証言の中から、奥様と娘さんが選んだという会葬礼状の文面を載せておきます。
何とかこの日本がいつまでも平和であって欲しい  平和的生存権を負った日本の年寄りがやがて死んでいくでしょう やがては死んでいくが死んでもやっぱり日本の国がどうか平和で 働き者の国民で幸せに暮らして欲しいなとそれだけが本当に私の願いでした

この本を読み終わって、小池さん、竹岡さん、箕輪さん。こういう方たちが国の要職にあったからこそ、私は自民党政権でもまあまあ満足して生きてこれたのだなあ。こういう方に守られていたのだと実感しました。
戦争体験がなく、人の生死に対する想像力が欠如した政治家が大手をふるっているいま、日本は本当にどうなってしまうのでしょう。

みなさん、この本を身近な知り合いに広めませんか?それも政治関係のブログを書いているような私たちのような人ではなく、「なんとなく保守」、「あんまり考えてない」、「時代に合わないから憲法変えた方がいいかも」とかいう感じの人たちに。そうやって草の根から知らせて読んでもらいたい。そう思いました。






2007-04-29 12:02  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 

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