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TVタックル、きのくにと学力テストについて [きのくには楽しい]

「我、自衛隊を愛す 故に、憲法9条を守る」の感想がまだ途中になっているのですが、なかなかまとまった時間が取れず、今回は取りあえず小さいネタ2つを書きます。

一つめは昨晩ちらっと見たTVタックルでの一場面です。我が家はここ何年か子ども番組以外、TVをほとんど見ない生活です。子どもが生まれるまではけっこう深夜まで見ていたのですが、いまはすぐに子どもが「○○しよう」とか「○○見たい」とか騒ぎだし、大人向けの番組をじっくり観られる環境ではなくなりました(子どもに甘すぎるでしょうか?)。それと、子どもと一緒に寝てしまうので遅めの番組は見られません。そういうわけでTVタックルも何ヶ月ぶりかに「見た」というより、チャンネルを変える途中でチラッと覗いたくらいなのですが、浜幸氏のコメントにビックリ仰天しました。

前後の話がわかっていないので詳しい評価はできませんが、確かこう言っていました。
安倍内閣とアメリカの関係について「若い安倍首相が国民の反対を押し切って集団的自衛権とかやってあげようとしているのに、アメリカの冷たい仕打ち(従軍慰安婦の件など)はけしからん」。
えぇー?、国民が反対しているのなら、その政策はやめるのが政府の役割ではないですか? 国民が反対してもアメリカの要求を通すのが仕事なのですか? そしたら国民のための政府じゃなくて、アメリカのための政府じゃないですか。
すごく怒りを感じましたが、いみじくも安倍政権の本質を突いたコメントだと思いました。
あまりにもあきれたのと、また子どもが話しかけてきたのですぐにTVを消してしまい、続きの討論は見ていないのですが(見ればよかった)。見た方がいたら教えてください。ともあれ、マスコミが表立って政権の負の部分を指摘しない以上、せめてこのように本音がポロっと出たようなコメントを聞くことによって、国民がいろいろなことを考えるきっかけになってほしいと思いました。

もう一つ、今日、「きのくに子どもの村学園」に、発行している通信のことで問い合わせの電話をしました。そして最後に念のため全国一斉学力テストに参加しているかどうか尋ねてみました。予想通り、「きのくに」も「かつやま」(福井県にある姉妹校)も参加していないとのこと。「うちは独自のカリキュラムで教育を進めているので・・・」などといって、堀さんが辞退したそうです。私も嬉しくなり、「ああいう画一的な学力調査はそちらの教育とは方向が違うと思いますので、外部の者ですが私もその方針に賛同します」と言ってしまいました。

そして、総合学習の削減、授業時間数の増加、土曜授業の復活など、これから教育が窮屈になりそうな動きについて話が及び、電話に出てくださった職員さんの声もこころなしか少し曇っているようでした。「教育方針に賛同し応援していますので、これからもどうか理想通りの教育を続けてください」。私には見守ることしかできませんが、きのくにもかつやまも、そして平尾台も、とにかく日本の自由教育の学校、子どもたち、先生たちがこれからも生き生きと輝き続けることができますように!


2007-04-24 09:54  nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(0) 

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タマラ

まいさん、巷にはいろいろなTV番組でとんでもない発言が飛び交っているようですね。私もテレビをあまり見ない生活をしていますが、こういう話を聞くと本当に油断もすきもない、と感じます。だからといって見たくない番組まで見る暇はないので、誰かから聞いて驚いたり、腹を立てたりしているのですが。でも本当の日本の姿を知るにはいろいろな番組をたまに見るべきかもしれませんね。
学力テストは結局、文科省の号令のもと全国一斉にやることに政府の威光が示されるのでしょう。テストをやることで学力が向上するとは到底考えられません。第一日本の子供の学力についてどの位正確にとらえられているのかわかりませんし、学力は何かという問題について、文科省が話し合っているとは思いません。総合学習や選択授業を増やしてその分普通の教科の時間を削ったので、その意味では以前と比較して学習してないことも増えているでしょう。それを単純に学力低下と呼んでいいのか、と思います。総合学習は政府の思いつきで始めたことで、十分な予算と学習環境が整っている学校では意味もあったかもしれませんが、予算0の町中の学校では本当に時間の無駄になってしまったところが多いのです。文科省はそれを認めずに授業時間を増やすことだけ言い始めたのです。言いたい放題、やりたい放題、で責任は決して取らないのが政府のやり方です。全く腹が立ちます。
by タマラ (2007-04-25 17:11) 

mai

タマラさん、いつもありがとうございます。
NHKや筑紫さんの番組などチェックしたいのですが、なかなか時間がありません。
それだけでなく、教育基本法の件以来、マスコミ不信になっているようです。
「どうせ、大事なことは隠しているのだから」と、何となくしらけた気持ちもあります。

「きのくに子どもの村学園」が総合学習のかたまりのようなところなのですが、著書や見学に行ってみて、総合学習を本当に実りあるものにするためには、ものすごい努力(予算、先生方の熱意・準備)が必要で、簡単に「はい、今年度からやります」と言えるようなものではないと思いました。

学力テストもタマラさんがおっしゃるとおり、「学力とは何か?」というところから、きちんと議論してほしいです。どの程度学問的裏づけがあるのかしら?と疑問ばかりつのります。
by mai (2007-04-26 21:49) 

ゆき

まいさん、タマラです。
楽しい記事トラックバックしますね。
学校現場のノマドさんからです。
by ゆき (2007-04-27 10:13) 

おおくにあきこ

まいさん、おはようございます。コメントいただいて、とても励みになりました。学校教育法が改訂されると、首長が私学にも口出しできるようになってしまうようです。自由教育もおびやかされる時代にさしかかっていますね。がんばらなくては。
by おおくにあきこ (2007-04-28 08:27) 

mai

>タマラさん
本当にきれいな写真を見せてもらいました♪専門がちょっとそちらに近い私ですが、あれほどきれいなのは見たことがないくらいです。生命や宇宙の神秘を考えると、人間界の政治の問題など些細なことに思えるのですが、いまの動きは心身ともに生存の基盤が脅かされているとしか思えず、反対せずにはいられません。fukkyさんに書かせていただいたのですが、私などが政治に首をつっこまなくても平和で穏やかに暮らせる社会になってほしいと切望します。

>おおくにさん
おおくにさんのパブリックコメントで以前読ませていただいたように、私学への締め付けも盛り込まれているようですね。政治家の出身校の私学(早慶あたり?)が頑張ってくれるといいのですが。教育にとっては冬の時代ですね。冬の先には春がありますように。
by mai (2007-04-28 11:53) 

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