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尾木直樹さんの講演会メモ(その1) [学校と子ども]

少し前のことになりますが、成人の日に教育評論家の尾木直樹さんの講演会があり、行ってきました。
子連れで落ち着かず、しかもなぜか子どもが3回もトイレに行きたがり(散歩したかった?)、かなり聞き漏らした点があるのですが、走り書きながら、メモを書いておきます。

とにかく、尾木さんの話術はさすがで、07年教育基本法が施行されたばかりという、ともすれば重苦しくなりそうな状況のなかで、しかも話題も深刻なものが多かったにもかかわらず、語り口の巧みさのため、笑いがいっぱい。もちろん下品な笑いではなく、品の良いものです。聞き終わった後は前向きな気持ちになれました。さすが教育評論家という肩書きで仕事をされているプロだなあと感心しました。

本当に簡単なメモ書きで、読んでくださる方には申し訳ないのですが・・・

・OECDの貧困率データが2006年7月に発表された。これは2000年の数値を元に計算している。ちなみに、貧困率データとは100人中上位50番目の所得の人の半分以下の所得しかない人で、一言で言えば、格差の指標となるものです。そのデータで日本は何と主要国中2位の13.5%。1位はまあ予想通りアメリカですが、その差はわずか0.2%しかなく、いかに日本で格差が広がっているかが、示されたようです(3位以下はおっしゃりませんでした)。
ましてここ2〜3年のデータだったらもっと広がっているのではないでしょうか。

・上の値は尾木さんの実感とも合致している。奨学援助金を受けている学生も年々増加(数値メモ忘れ)。

・教育に関して、国は数値目標を定めるという方式を採るべきではない。

・尾木さんは民主党から参考人として意見を述べられましたが、教基法改正についてははっきりと反対の立場です(「改正」情報センターの「公述人・参考人として徹底審議を求めるアピール」にも名を連ねておられますね。
今回の改正によって、ヨーロッパの立憲主義、民主主義が実践されている国からは(国名メモ忘れ)、「日本は大丈夫か?北朝鮮のお兄さん格になるのではないか」と心配する声も出ている。

・日本教育学会の調査によれば、親の所得階層によって、子どもの幸福感に差がついている。
「私は幸せだと思う」と答えた子どもの%は、所得上位で80.6%、中位で65.7%、下位で53.6%と、上位ほど高くなっている。
親の所得による学力の固定化の一端がみられるだろう。

まだこの2倍くらいのメモがあるのですが、今日は時間の都合でこれでいったんおしまいにします。
次回は(その2)を書きます。


2007-01-19 23:01  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(1) 

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コメント 2

hm

興味深いですね!

 教育について、もっとじっくり考えてみよう、というのは、ちゃんと続けていかないといけないですよね。
by hm (2007-01-20 23:48) 

mai

コメントありがとうございます。
まださわりの部分だけで、1回目は力尽きてしまっています。
また時間を見つけて書きますので、見てくださいね。
hmさんの本田先生のお話、時間がなくてまだじっくり読めていませんが、ちゃんと読みますね。
ご紹介の本、ネットで注文しました。
by mai (2007-01-21 22:10) 

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