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大ショック!学研の「科学」が休刊に! [子どもの世界]

前記事の考察など書き残しているテーマは多いのですが(難しいので・・・)、取りあえずショックなニュースを書いておきます。

決して世にいう教育パパではなく、きのくにに満足している夫ですが、子どもが4歳くらいの時から教育面で主張してきたことが一つだけあります。「小学生になったら学研の科学をとるよ!」。

夫は「文学好きの理系人間」という部類の人じゃないかと思うのですが、理科の楽しさに目覚めたきっかけが学研の科学だったそうです。夫はいまでも当時の付録の数々を覚えています。「科学的な考え方ができると楽しい。化学式は美しい(!?)」と時々言っている夫のルーツがここにあったようです。

そう〜、私たちの時代には学校を通して「科学」や「学習」を購入していました。夫ほどはまってはいませんでしたが、私も読んでいましたよ。懐かしい〜。科学の購読には私も即賛成しました。

そう思って気をつけてみたのですが広告や口コミではほとんど見聞きしませんでした。想像ですが私たちのころ以降、「特定の会社の本を学校が仲介して売るのはいかん」ということで、そういう販路はなくなったのではないでしょうか。

でも子どもが入学する前に調べてみると、直販の定期購読のかたちで売っていましたので早速申し込みました。数年前には「大人の科学」も話題になっていたので、それなりに何とか売れているのだとばっかり思っていました。

科学は予想以上に子どものツボにはまったようで、毎号楽しみにするようになっていました。
1年の科学
4月号の映写機から始まって、ミニトマトをたくさん収穫し、手型をとったり簡易顕微鏡を使ったり・・・。最近ではゴム電池カーを走らせ、お風呂で泡遊びを楽しんでいました。

子どものころの「科学」を忘れてしまっていた私も、「この本は良くできているなあ〜」と感心しながら、一緒に夢中になっていました。トマトの支えは汗をかきながら一人で立てたぞぉ〜。

ほんの一週間くらい前にはこんな会話もありました。子ども:「2年生になるの楽しみだなあ」。「どうして〜?」「トンキー(12月号の付録)みたいなのがいっぱいくるから」。へえ〜、そんなに気に入っているんだと私はニッコリ。

そういうわけでわが家の「科学」ライフは順調に過ぎていたのです。そ、それが、今日帰宅すると夫が「科学が休刊になるって!!」。ガ、ガーン!!


確かに身のまわりで科学や学習をとっている子のことは聞いたことがなかったけど、ベネッセなどお勉強系の出版物が目立つのに比べてすっかりマイナーだったけど、学研の看板雑誌ではないですかぁ〜。ああいうのは貴重な系統だと思うのですが・・・。

でもいま考えると確かに苦戦の様子はありました。私は本を買うと奥付を見る癖があるのですが、今年送ってきた本が2006年初刷で今年が4刷だったりして(つまり毎年使い回している)「あれ〜、あんまり売れなくて経費削減しているのかなあ」なんてチラッと思ったりしたものでした。

それにしても、こんなユニークな老舗雑誌までが休刊だなんて・・・。私が思うに内容以前に販促方法がいまいちだったのでは・・・。保育園にもチラシもなく、どこにも広告もなく、わが家はネットで調べてやっと注文したくらいですから、積極的に「買いたい!」と思った人以外、存在すら忘れられていたのではないでしょうか。

とにかく残念で、ずっと届くと期待している子どものことを考えても何とかしたくて、学研サイトで単品売りをしている号はとりあえず注文しました。

「こんなことになるとわかっていたなら、今年のうちに、1年から6年までの全部を買っておいたのに(そして子どもには毎月出してきて渡す(^^;)」とぼやいていた夫もアマゾンでかなり売っているのを発見して(しかも在庫1冊という号が多かったそうです)、買えるだけ買ってしまいました。夫婦で数万円になってしまった〜。

それにしても、どなたか児童書の研究者が書いておられましたが、「子ども(対象)の本はほしいと思ったらその時にためらわず買っています。なぜなら、次にほしくなった時には品切れや絶版になっていることが多いからです」という言葉が思い出されます。

1970〜80年代に日本で盛んになった幼年童話(絵本と児童書の中間くらい)というジャンルがあります。そういう本がいっぱいの、あかね書房の幼年童話シリーズ(よく知られているものでは神沢利子さんの「はらぺこおなべ」や長新太さんの「つみつみニャー」などがあります)でも、近年一度復刊されたものの、それがまた品切れになっている本も多いです。


つみつみニャー

つみつみニャー

  • 作者: 長 新太
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 1974/12
  • メディア: 単行本



子どもが気に入って次を読みたいと言っていたイギリスのチムシリーズでも、2001年に再版された10冊のうち3冊くらいしか入手できません(オークションにあるのですが高い!)。



チムとゆうかんなせんちょうさん―チムシリーズ〈1〉 (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)

チムとゆうかんなせんちょうさん―チムシリーズ〈1〉 (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)

  • 作者: エドワード アーディゾーニ
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 大型本



人もものも世に連れ・・・とは言っても、こうして良質な書籍が手に入らなくなるのは、たいへん寂しいものです。頑張って子どもの本を出版してくれている会社を少しでも応援したくて、普通の本に比べて割高で家計には厳しいのですが、子どもの本はできるだけ図書館で済まさずに購入するように心がけています。(その分、自分のCDを買うのを我慢していますので、好きなバンドの新譜がフォローできず悲しい〜)。

多様な文化が細々とでも続いていて、みんなが好みのものを選択できる・・・そういう世の中に向いてほしいものです。


2009-12-03 22:03  nice!(4)  コメント(12)  トラックバック(1) 

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コメント 12

shira

 いや、私もショックです。科学学習は本当に私の意識を作ってくれたものですから。
by shira (2009-12-05 00:20) 

mai

>小父蔵さん
いつもありがとうございます。余裕ができたら、小父蔵さんのブログももっとゆっくり拝見します。

>shiraさん
ありがとうございます。そうですよねー。私たち世代は本当にお世話になりました。いまの時代でも潜在的ニーズが減っているとは思わないのですが・・・。引き継いでくれる心意気のある出版社はないものでしょうか。とにかく、いまは手に入る号の入手に頑張っています。
by mai (2009-12-05 14:37) 

hm

惜しい。確かに、惜しい。

 おっしゃるように、潜在的ニーズは多分あると思います。

 たとえば、月刊のマンガ日本の歴史人物号なんかは最近発売しだしてかなり売れていたりしますし、科学実験番組も最近復活気味です。

 敢えて、レトロな雰囲気なカバーで、しっかり宣伝したりしたら、私たち父親母親世代は懐かしさも手伝って買うような気がします。
 
 惜しいなあ、本当に。
by hm (2009-12-07 12:47) 

mai

>hmさん
コメントどうもありがとうございます!PC不調などのためお返事が遅れて失礼しました。

>たとえば、月刊のマンガ日本の歴史人物号なんかは最近発売しだしてかなり売れていたりしますし、科学実験番組も最近復活気味です。
そういう現象があるのですねー。学研のサイトでも残号が発売されるとすぐに売り切れています。ちょっと皮肉な話ですが、今回の騒動で科学と学習を思い出してくれた親御さんがかなりいるのかもしれませんね。

科学は自分で作る付録が魅力なので、絶版になった本と違って「図書館で・・・」とはいかず、難しいところです。

惜しいですね。本当に。
by mai (2009-12-11 10:35) 

mai

>きみなりさん
niceどうもありがとうございます!
今年もよろしくお願いします。
by mai (2010-01-03 17:42) 

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