SSブログ

定額給付金の申請に同封して [福祉国家へ]

もう一カ月以上前のことになりますが、定額給付金の給付申請をしました。「なんちゅう政策やねん」と憤慨しながらも、「でも私が辞退したって、納得のいく使い道をしてくれるわけでもなさそうだし・・・」と考えて受け取ることにしました。

でも思うところは一言言いたい!本当は中央政府や与党に直接言うべきで、地方は決められた通り事務作業をしているに過ぎないとは思いましたが、取りあえず申請書に手紙を同封しました。地方公務員の友人がいますが視野が広く良心的にものを考えています。仕事で接する地方公務員の方々でも、世間一般が抱く典型的な公務員のイメージ通りの人も見受けられますが、その専門知識によって一般市民よりもずっと的確に問題点を把握している人も確実に存在するので、「一市民の声」を届けることは微々たるものですが無意味ではない(かもしれない)と考えました。

次のような手紙を同封しました。

〜〜〜
このたびはお手数をかけます。
定額給付金の申請をさせていただきます。
しかし、政策として考えた場合、決して賛成はしておりません。

・ 最も困っている分野や人に集中的に配分されるものではありません。
日本の教育や医療への予算は先進国でも最低レベルにあります。母子家庭では貧困のために高校や大学への進学をあきらめる人もいます。またいわゆる派遣切りでその日の生活にも困っている人がいます。一律に給付するのではなく、そういう分野に重点的に予算をつけるべきだと思います。

・ 一回限りの給付でシステムをかえるものではありません。
上述のように、日本の教育、医療、福祉は財源不足のため現場はあえいでいます。一つでもいいのでシステムを変えて、先々まで国民が幸せになれる政策を選択するべきでしょう。一回だけ、しかも諸外国と比べて金額も少ない給付金という方法は非常に姑息だと思います。

いただいた給付金は、少ない補助金で頑張っている団体に寄付する予定です。

日本の所得再配分効果は先進国で最低レベルです。
どうか地方から政治の流れを変える動きを起こしてください。
お忙しいところ失礼しました。

〜〜〜

このクレームにもかかわらずそれから一カ月くらいして給付金は無事振り込まれました(当たり前か?)。shiraさんのブログのコメント欄にも書かせていただいたのですが、当初からの夫の発案で、夫婦の分はきのくに子どもの村学園に寄付しました。小規模な私立学校なので、「経営は健全」だそうですが「非常に余裕がある」とも言えないようです。何よりも公立よりは(たぶんだいぶ)少額の給料で頑張ってくださっているスタッフの方々には感謝してやみません。

それはさておき、きのくにについての思い入れは私がずっと先行していたのですが、昨年のサマースクールあたりから夫がグングン追い上げ、とうとう寄付まで言い出してくれました。嬉しいです。このまま家族三人、楽しい学園生活を送りたいものです(親も入学した気になっていますので(^^;))。




2009-06-08 16:02  nice!(1)  コメント(8)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 8

shira

 世論調査の好きなTV新聞屋さんたちが、実際に払い込まれた定額給付金への評価について世論調査をしないのはなぜでしょうかねえ。
by shira (2009-06-08 22:23) 

mai

nice&コメントありがとうございます。お名前を出させていただきながらTBもまだで失礼しました。小沢代表問題のときのあのしつこい世論調査の繰り返しからみると、あまりにも静かすぎて不気味です。何を調査するかも恣意的、調査方法も疑問があるようでは、世論調査をどれだけ信頼していいのかわかりません。
by mai (2009-06-09 00:06) 

まみ

maiさん、こちらも更新しているんですね!すごいです。

「きのくにに寄付」のことばで、うれしくてでてきました。(笑)我が家も、息子が転入して一年目からずっと寄付を続けています。感謝の気持ちは、言葉であれ何であれ、カタチにするべき、という信念からです。夫婦で話し合って、自分たちにとって、無理なく、それでいて、ちょっとキツイくらいの寄付をしようと決めました。

きのくにのスタッフには、ほんとうに頭が下がります。はっきりいって、かなり低いお給料です。何年勤めても、アップしません。みんな同じ金額です。(各種手当てによって、違いはでますが。)仕事、ハードです。でも、「こういうところで働けて幸せ!」という感じで仕事されてますよね~。

話がそれてきましたが、給付金、ほんとに腹が立ちます。麻生さんが、ご自分の資産を全てなげうって、給付金にあてるのなら、喜んでいただきますけどね。ETC1000円とかも、まともな大人の考えることとは思えませんね。温暖化対策はどこいったんでしょうね。

*「きのくに保護者のブログ」は正式名称になりましたか?最初「仮称」と書いてあったので、あとで変更するのが面倒だから、正式名称がついたらリンクしようと思っているのですけど。どんなでしょうか?
by まみ (2009-06-16 10:09) 

mai

>まみさん
ありがとうございます!どちらの更新もカメのペースなのですが、気の向いた時にやっています(^^;)。まみさん、偉いです、さすがです。低額の定額給付金とは違って、コンスタントな寄付、それもかなりの金額とお見受けします・・・そういう寄付を続けていらっしゃるのですね。

うちの場合、学費と交通費を捻出するだけでもけっこうたいへんなのですが、「あぶく銭の定額給付金くらいは・・・」ということで第一回目の寄付です。

ちょっと前のきのくに通信の「こぼれ話」で堀さんが経営状態について書いておられましたね(ニイルさんの奥さんやジョン・エッケンウッドさんの言葉の載っているのです)。あの文章を読んで夫もひそかに感動したようです。

ふと思ったのですが、みんなからの寄付をベースとした「きのくに基金」のようなもの、できないでしょうか?保護者や卒業生が少額でも気軽に寄付してその基金にストックしておいて、いざという時や高額の支出に備えるという感じで、いかがでしょう?

私もETC1000円には怒りまくっています。クルマで長距離を走ることを奨励する政策ですよね。環境に悪いし、公共交通機関の経営を圧迫しますね。私が子どものころに家族でよく利用したフェリー便もETC1000円のあおりを受けて運行停止となってしまいました(>_<)

もともとあまり車で長距離移動しませんが、政策へ反対の意思を込めて、うちの車にはETCをつけないことに決めました。そして、できるだけ高速道路は利用しないつもりです。

「きのくに保護者のブログ」はちょっと味気ないタイトルだ〜と思いつつ、ほかに良い名前が浮かばず、そのままにしてあります。このままいくのかなあ〜。もうちょっとだけ考えさせてください(ごめんなさい)。
by mai (2009-06-17 18:23) 

ayu15

定額給付金・高速1000円は社会保障でなく、景気刺激だそうなので、それなら旅行券にしたらいいのに。家電品の引換券とか。
高速1000円 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2009-05-06
定額給付金 http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2009-04-13 
by ayu15 (2009-07-02 08:23) 

mai

>ayu15さん
コメントありがとうございます。本当に景気刺激したいならば、そういう方法もあるでしょうね(私は知人からもらった○万円の旅行券を10年以上そのままにしてありますが・・)。私の意見としては、同じ2兆円(でしたっけ)で予算を組むのであれば、多数者に対する薄い景気刺激ではなく、(比較的)少数の生存ギリギリのラインにいる人を援助することが先決だと信じています。そういう意味で高速1000円も定額給付金も、そもそも反対なんです(高速1000円は他の交通機関の経営圧迫、環境悪化もあり、最悪に近い政策だと考えています)。
by mai (2009-07-07 22:43) 

Tony

私も、家族全員の定額給付金を寄付しました。給付金全体の額を折半し、
ひとつは市のふるさと納税制度を利用し、市の地方バス交通の充実費に、もうひとつ県の奨学生資金事業に充当致しました。

なお、定額給付金制度のあり方に疑問がありましたので、給付申請書を市が設定した様式で提出せず、市が作成した様式を参考に、定額給付金の全額を市と県に折半して充当していることの、添書きを書き入れして、給付申請致しました。

政府は定額給付額の多寡のみで、国民は定額給付金制度を賛成しているものと考えていることに疑問に思っております。

このような、寄付行為をして実際の給付に当らなくても、給付者に数字に入れる政府の論理に呆れております。

ただ、私たちの税金を社会に還元せず、定額給付金として、国民にばら撒き、国民に財政赤字に付けを回し、将来、消費税増税の口実にする政府の倫理観欠如に憂慮しております。
by Tony (2009-07-11 19:49) 

mai

>Tonyさん
コメントどうもありがとうございます。今日、久しぶりにブログを見直していてTonyさんからのコメントをみつけました。お返事が遅くなって本当に失礼しました。

Tonyさんも寄付されたのですね。様式まで自作されたのは素晴らしいです。

いまは総選挙後なのですが、国民は「取りあえずもらえるものはもらっとこう」と受け取ったものの、内心はこの政策は評価していなかったのではないでしょうか。給付金を受けた割合の高さは、庶民の困窮する生活とそれに対するせめてもの抵抗を表していると思います。

>私たちの税金を社会に還元せず、定額給付金として、国民にばら撒き、国民に財政赤字に付けを回し、将来、消費税増税の口実にする政府の倫理観欠如に憂慮しております。
同感です。その点は民主党も基本方針には大差がないようで、将来に明るさが見えません。所得税、法人税の最高税率、株式譲渡時の分離課税など過度の優遇税制の見直しが先決だと思います。
by mai (2009-09-04 10:47) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。