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根津公子さんの卒業式 [学校と子ども]

更新をお休みすると書きながら、スルーできなくて早々に出てきてしまいました(^^;)。都立高校の先生で、現在停職6カ月。今春の処分で免職もあり得る根津公子さんの卒業式の様子と、支援する会からの要請依頼が届きました。ブログお休み中ということで、私の考えは抜きにして、送られてきたメールのみそのまま転載します。なお、私は23日に都教委宛てにメールをしました。

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3月24日は根津公子さんの勤務する都立南大沢学園養護学校の卒業式でした。小雨降る午前7時半から校門まえには根津さん支援者が集まりました。門の中には15名ほどの都教委の腕章をつけた人たちが、そして通りをはさんだ背後には私服刑事とおぼしき6〜7名がわたしたちを監視していました。

そうしたなかで、根津さんが昨年勤務していた鶴川二中地域のグループ「虹のたね」の一団がこどもたちをまじえて登場しました。持参した透明のカサには「こどもが主役」「教育に愛を!」「根津先生をやめさせないで」の色とりどりの文字が。緊張した雰囲気が暖かく和やかなものにかわりました。教育はこどものためのもの、根津さんの不起立と幼いこどもたちの姿がしっかり結びついた一瞬でした。
根津さんは、免職覚悟の不起立を貫きました。副校長が「お立ちください」と二回くりかえしたそうですが、根津さんは「教員として教育でないことはできません。」と答えたそうです。この日、門前には地方からの参加者を含め約100名の支援者が集まり「根津さんをクビにしないで」とアピール行動を続けました。

午後3時からは、都庁記者クラブで記者会見。葛飾区の教員米山さんが根津さんと同じように不起立をしてきたのに処分をされていないことが記者の前で明らかにされました。

午後4時半からは第二庁舎27階で要請行動。根津さんの教え子、大学生Nさんが人間バリケードを作る都教委職員に「このバリケードは何のためにあるのですか。来るたびにあなたがたがいて通してくれない。なぜここまで頑なになるのですか。根津さんやわたしたちがまっとうなことを言っているのになぜ答えてれないのですか。誠意をもって答えてください。普通に考えてこの廊下の状態は恥ずかしい。」と切々と訴えました。彼女のあまりにも正当で真摯な訴えに耐え切れなかったのか金井任用係長は途中で姿を消しました。このほか、10日前に「解雇をさせない会」からだされた請願書の行方についての質問、それにかかわる情報開示請求にかかわる質問が支援者から矢継ぎ早に出され、金井係長が追い詰められる場面が続きました。

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次は行動要請のメールです。

24日不起立を貫いた根津さんの「君が代解雇」問題は28日都教委定例会で決定という最大の山場
根津さんに連帯し、どうぞ電話での要請を。

●都教委人事部服務係(処分担当)
 電話 03-5320-6792
●都教委総務部教育情報課(苦情受付担当) 
 電話 03-5320-6733
●南大沢学園養護学校 尾崎祐三校長/鈴木副校長
 電話 042-675-6075

●根津公子さん「不当な処分しないで」〜3/19
都教委要請行動  
2分43秒「君が代」斉唱時に立たなかっただけで、クビの危機にさらされている根津公子さんは、連日都教委に要請を続けている。3月19日には、同じ不起立でも処分なし、の米山教諭が一緒に抗議を行なった。
http://video.labornetjp.org/Members/akira/videos/0319nezu.wmv/view

なお、根津さんの「君が代解雇」問題は28日都教委定例会で決定という最大の山場を迎えました。あす27日の前日アクションが重要です。レイバーネットのトップペページ3本目の記事で関連情報をまとめてリンクしていますので、ご参照ください。電話による抗議も効果的です。できる行動をお願いします。
http://www.labornetjp.org/


2008-03-27 11:18  nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(2) 

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コメント 3

東西南北

 「根津さんの教え子、大学生Nさんが切々と訴えました。彼女のあまりにも正当で真摯な訴えに耐え切れなかったのか金井任用係長は途中で姿を消しました。」

 あー。これを読んで、頑固親父が娘の結婚相手を承諾できないで、「自分の愛情を娘へ強制しようとし、娘は自分の結婚相手への愛情を切々と訴える」場面を想像してしまいました。

 頑固親父役である金井任用係長は途中で姿を消して、やけ酒を飲んで泣いていたのでしょうか?

 国家を愛しなさいと強制する石原都政。父親が認めない相手とは結婚を許さないという頑固親父。国民、国土、人間を愛する教育を貫く教員。結婚相手を愛することを貫く娘。

 同じ構図じゃないですか?
by 東西南北 (2008-03-29 03:33) 

mai

>東西南北さん
ユニークな例えですね。その構図でしたら、娘さんが駆け落ちでもして初志貫徹することもできるのですが・・。この問題の落としどころはどこでしょうか。
by mai (2008-03-30 21:41) 

東西南北

 根津教諭は停職6ヶ月の落としどころでしたか。それにしても、東京都は都道府県の中でも異様です。というよりも、石原慎太郎が異常なわけで、どんでもない知事ですね。

 世間の落としどころは、「強制は行き過ぎだが、歌って、起立するくらいううんちゃうの?」だし、裁判所の落としどころは「通達は合憲であるが、処分は違憲である」ですね。それにしても、「落としどころ」というものは、常に変化するのであり、その原因は人々がどちらの立場で運動するかによるんですよね。反動、傍観、革新の3つ。革新が減っているのが今の情勢ですから、人々と共に学習、運動していく力をつけていくしかないです。それにしても、傍観の立場で「落としどころ」、判決、選挙結果などとを高見の見物で予想する無責任、長いものに巻かれろは、利他献身力が足らない証拠です。
by 東西南北 (2008-04-01 20:21) 

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