SSブログ

日本はどうなるのでしょうか(追記あり) [戦争と平和]

気になってネットで岩国市長選の開票速報を見ていましたが、さきほどNHKで福田氏に当確が出ました。有権者数12万1717人、投票率76.26%という高さで無党派層から井原氏への得票に期待していましたが・・・。

計算すると過半数は約46210票。4万票で並んだ時点で当確が出たので、本当に僅差のようです。市民の立場になってみると、4回も予算案が議会で否決され、市庁舎の工事はストップ。原因は議会にあるとわかっていても、こうした「政治の停滞」に疲れが出たのかもしれません。

天木さんのブログにあったように、この時期にあえて名護市への交付金決定をする策略的な政策と報道も影響したのかもしれません。

井原氏に投票した4万人以上の市民の方々には敬意を表します。しかし、この一戦の結果はたいへん重いと思います。日本はいったいどうなるのでしょうか。このまま、坂を転がるように軍事的な日米一体化がより強固なものになるのでしょうか。それとも・・・。少しでもいい。明るい光が見える方向に、私たち市民ができることは何でしょうか。

<追記>
コメント欄で東西南北さんが書いてくださいましたが、最終結果は、福田氏47081票、井原氏45299票でした。本当に僅差で残念です。国側のアメとムチ政策、選挙中の財政危機を強調する戦術を考えるとむしろ健闘と言えるかもしれません。
また、昨夜は落胆と動揺のためか、4万票を4000と何回も書いてしまいました。訂正しておきます。


2008-02-10 23:28  nice!(2)  コメント(12)  トラックバック(8) 

nice! 2

コメント 12

志村建世

私もテレビを見ました。40000票で並んでいましたね。
時代の流れに逆らっても無駄だと思う人が多くなったのでしょうか。
時代の空気とは何でしょうか。そんなに大層なものでしょうか。実態は、さして自信もない一握りの政治家たちが築いてきた、利権の体質に過ぎないのではないでしょうか。変えても怖くない、今より悪くなったりしない。みんなが要らないと思えば、ベルリンの壁のように、あっけなく崩れる。
市民は基地を誘致したいのではありますまい。お上と争い続けるのは、一つの市には責任が重過ぎる、そう思っただけかもしれません。
米軍基地をなくしても、日本は平和です。アメリカから自立しても、日本は滅びません。政治を変えることは、怖くない。一度やってみたらいいのです。そう言いつづけましょう。
by 志村建世 (2008-02-11 00:01) 

東西南北

 投票率は76.26%と前回(65.09%)を上回った。当日有権者は12万1717人。
 
 確定得票数は次の通り。

 当47081 福田良彦=無新

  45299 井原勝介=無前

(出所:2月10日23時6分配信 毎日新聞)

 選挙戦で井原氏は移転問題に焦点を絞り、06年市長選の再現をめざした。だが、市庁舎建設補助金35億円を国からカットされ、市議会との対立も深まる中、市政の混乱を嫌う市民に背を向けられた。

 一方、福田氏は地元商工会議所会頭を含む経済界や移転容認派市議らの要請を受け、出馬。「国とのパイプ」を強調し、10年間で134億円に上る米軍再編交付金の活用や、基地の軍民共用化の実現を訴えた。

 政党の推薦は受けなかったが、自民党が全面的に支援。06年市長選では、移転に反対していたため自主投票だった公明党県本部が、今回は福田氏を支援。市を真っ二つに割った接戦を制した。

(出所:朝日新聞 2008年02月10日23時12分)

 難航していた艦載機移駐は進展する見通しで、政府は、米軍再編を受け入れる自治体へ配分する米軍再編交付金の支給検討に入る。こうした動きは、沖縄県の米海兵隊普天間飛行場移設など、在日米軍再編全体の流れを加速しそうだ。

 両氏とも政党の支援を受けない「市民党」の立場で選挙戦を展開。水面下では自民、公明両党が福田氏を支援したのに対し、民主、共産党などは井原氏側につき、福田氏の議員辞職に伴う衆院山口2区補選(4月27日投開票)をにらんだ与野党対決の前哨戦ともなった。福田氏の任期は10日から4年間。

(出所:最終更新:2月11日1時46分 読売新聞)

 立候補の表明は年明けで、「市民党」を前面に、若さもアピールした。女性部会や同級生グループ、移転容認派の市議らが活発に組織づくり。4月の衆院山口2区補選をにらむ自民、公明両党が水面下で支援し、組織選で短期間に支持を広げた。

 井原氏は「移転反対」を貫き、庁舎の補助金を凍結した国を批判し、「地方自治と民主主義を守る」と訴えた。過去3回の市長選と同じく「草の根運動」を展開し、民主、共産、社民の各党支持者からも支援を受けたが、組織力に勝る相手の勢いを止められなかった。

(出所:中国新聞 '08/2/11)

 教訓:「過去3回の市長選と同じく「草の根運動」を展開し、民主、共産、社民の各党支持者からも支援を受けたが、組織力に勝る相手の勢いを止められなかった。」とあることから、野党の組織力、草の根の運動を対話運動で拡充していくしかないということでしょう。ちなみに、東西は新社会党まで含めて野党の機関紙誌をすべて定期購読し、野党と財政面で協力しながら、テレビ、新聞などが報道しない政権政党の監視力を強化し、学習に励んでおります。まずは、野党の機関紙誌を定期購読し、野党と協力しながら事実関係を知ることから始めるしかないです。知らなきゃ判断できないのです。

 新社会党:週刊 新社会

 社会民主党:週刊 社会新報 月刊 社会民主

 民主党:週刊 プレス民主

 日本共産党:日刊 しんぶん赤旗 日曜版 しんぶん赤旗 月刊 議会と自治体

 追記:民主党が最大野党の割には日刊紙もなく、詳しい週刊誌、月刊誌もないのは労働組合依存体質の現れですね。これを改革しないと日本の民主主義は成熟しないと思います。マスコミ報道の権力監視能力が低下している時に、最大野党の民主党が国民の知る権利を実現すべく日刊紙、週刊誌などに力を入れるのは当然です。もちろん、HPなどでもどんどんやるべきです。住民、国民も朝日、毎日、読売新聞を読んでも政治情報が少なすぎるのは認識できるわけですから、野党の機関紙誌を定期購読し、常日頃から事実関係を知る学習・対話運動をするべきです。もちろん、各野党のHPなどから事実関係を知ることも必要ですが、これは野党への財政支援にならないので財政支援で協力していく必要からも機関紙誌の定期購読と投稿などの情報提供をするべきです。野党と住民、国民の協力関係を拡大すれば日本の民主主義は明るいです。
by 東西南北 (2008-02-11 02:57) 

東西南北

 民主党:「プレス民主」は隔週刊でした。訂正。
by 東西南北 (2008-02-11 03:22) 

mami

結果、私も大変ショックです。大阪府知事選につづき、がっかりです。

それと、コメントする機会を逸してしまいましたが、豆まきの件、まいさんの気持ち、よくわかります。いつも大切なお話を聞かせてくださって、ありがとうございます。

確かに、仏教では、誰の心のなかにも、地獄から仏まで10の段階があって、そのどの部分が大きくなるかだ、という教えがあるので(こんなおおざっぱな書き方ですみません)、保育士さんの言わんとしていることも、わかる気はします。でも、そういう話しは、すごく時間をかけて学んでいくものであって、保育園児に自分の中の鬼をかかせて、それを「退治する」というのは、とても違和感を感じます。「退治する」というのは、殺す、打ち負かすことでしょう?

なにより私が嫌だな、と思うのは、子どもが怖がる鬼を登場させて、恐怖心を抱かせることです。

長くなるので、霜田静志氏(堀真一郎氏の恩師)ととA.S.ニイルの文章を引用してコメントにかえさせていただきます。

【ユネスコでは、将来の戦争をなくするためには、人間の心の中から戦争の観念を取り除かなければならぬと言っている。まことにその通りだと思うが、われわれの心の中から、戦いの念を取り除くためには、恐怖や憎悪心を取り除かなければならぬ。それにはどうするか。
今日の教育を根本的に改革し、恐怖心や憎悪心を絶対にもたせず、常に親愛と平和の心境を保持しうる人間を養成することに極力つとめることである。

その為には一切の圧政を排して子どもに自由を与え子どもの自然性を十分に発揮させる。ー以下もよいことが書いてありますが長くなるので、略ー】
*『霜田静志復刻選集』より

【一方的におしつけられたしつけと処罰は、恐怖をつくりだす。そして恐怖は敵意を作り出す。このような敵意は意識的なものでなく、あらわなものでなくとも、行動と感情の真実さを麻痺させる。子どもに対する行き過ぎたしつけは有害であり、調和的な心の発達を歪めてしまう。】
*A.S.ニイル『人間育成の基礎』より
by mami (2008-02-11 10:58) 

mai

>志村建世さん
志村さんのブログ記事も拝見しました。穏やかで希望のある展望に励まされました。
>アメリカ軍基地がなくなっても、日本の国は平和でいられます。憲法9条を改定しないままでアメリカとの軍事同盟を解消しても、日本の国は滅びません。人類の存続のために、大規模な戦争が必要不可欠という条件は、20世紀で終ってしまったからです。

20世紀は戦争の世紀でしたが、私もいまやそれは古いと思います。一度、お試しで軍事同盟解消してみたいです。

>今の日本では、政治を変えることは少しも怖くありません。むしろ政権を変えることで、いろいろな可能性を試すことができます。政権を変える方法はみんなが知っている簡単なことです。今はいい時代になりました。あのベルリンの壁だって、一人の血も流さずに崩せたのですから。

ベルリンの壁崩壊の詳しい事情は知らないのですが、確かに私が生きているうちには不可能かと思っていたことが、あっさりとできてしまいました。いろいろな勢力が政権を取ることは、フィンランドの例に見るように、それぞれの支持層に手厚い政策が実施され、結果として多くの人が幸せになれるように思います。そう考える人が増えてほしいです。

 政権倒すに 刃物は要らぬ 紙に名前を 書けばよい
志村さんの名言です。これから私も使わせていただきたいです☆
by mai (2008-02-11 14:53) 

mai

>東西南北さん
いろいろ教えていただき、どうもありがとうございます。
次の政権を窺おうという民主党の機関誌が、隔週刊1誌とは頼りないですね。広く国民に政策を知らせる努力をしてほしいものです。
by mai (2008-02-11 16:03) 

 岩国市が本当に大変なのはこれからでしょうね。民意(この言葉あまりすきじゃないけど)が二分されてるんですから。
by (2008-02-11 17:05) 

おおくにあきこ

この選挙がもつ意味はとても深かったですね。
これだけの圧力に晒されて僅差だったこと、これから、大きな力になっていってくれたらと思います。けれど、選挙で一度決まったら、どんどん進んでしまうのでしょうね。
TBさせていただきました!
by おおくにあきこ (2008-02-11 18:34) 

mai

>mamiさん
どうもありがとうございます!選挙は残念でしたが、庶民は雑草のように踏まれても立ち上がり、あきらめずに声をあげなくてはならないと決意を新たにしつつあります(でもショックは大きいです)。それにしても、大阪市長選以来、選挙でいいことないです〜(地元の市長選、東大阪市長、大阪府知事、今回などなど)

節分について、コメントを本当にありがとうございます。まさに私が感覚的に捉えていたことを言葉にしていただいた気がします。霜田さんについては堀さんの本を読んでいたら何度も出てくるので、お名前は存じていますが、文章を拝見したのは初めてです!さすが、ニイルを日本に紹介した方(でよかったでしょうか)ですね。

教育のなかに恐怖感を持ち込んで、それによって子どもの態度を変えさせようという方法には、やはりどうしても納得できません。体罰や先生が直接怒ることなどと比べると、今回のことはまだましかもしれませんが、mamiさんを始め、みなさんからいただいたコメントを参考にして、自分の考えをまとめて手紙(改訂版)を書こうと決心しました。

生活があわただしく(私が不器用かも)なかなかコメントさせていただけませんが、mamiさんのブログは毎回欠かさず読ませていただいています。きの高に進学されるとのこと。おめでとうございます☆私はシンポに出席していた「わくわく子ども学校」に近々見学に行かせていただく予定です。
by mai (2008-02-11 20:05) 

mai

>shiraさん
コメント&niceたくさん(ビックリしています!)、ありがとうございます。岩国は私にとってやや縁のある土地で、子どものころ親の転勤で隣県に住んでいた時、錦帯橋の下の錦川で何度か水泳の練習をしました。とても懐かしいです。その土地の人々が、今後、基地、財政問題で悩み、しかも選挙で二分されたしこりが住民間に残るかもしれないと想像すると本当に辛いです。そして、これは岩国だけではなく今後、日本のどこの自治体(東京など一部を除いてどこも財政難ですね)でも起こりえる恐ろしい問題だと思います。
by mai (2008-02-11 21:49) 

mai

>おおくにあきこさん
こちらからTBさせていただこうかと思っていたところ、どうもありがとうございます。選挙結果をみて「リコール」という言葉が頭に浮かび、思わずネットで調べてしまいました。そんなことにならず、新市長が基地問題以外はせめて市民のためになる政治をしてくれればいいのですが(基地問題は期待できないでしょうね)。あきらめずに自分にできることをしていくつもりですが、米民主党が政権を取って世界戦略を変更してくれるのが
一番効果的な気もします。
by mai (2008-02-11 21:56) 

mai

>shinwaさん
いつも訪問&nice、どうもありがとうございます。理不尽なことばかりのようですが、遠くから応援していますので負けないでください。
by mai (2008-02-11 21:58) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。