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小沢一郎さんから報道機関への抗議に共感します [政治の不思議]

民主党小沢さんの代表辞任の意向についての考察は、素人の私には手に余るテーマです。

一説には、利権がらみではないかというような情報もありますが・・・??(自民党幹部からのアングラ情報のようで、これについて私は全く中立です)
デジタル紙の爆弾・紙爆ニュース

ただ、小沢さんが出した報道機関への抗議声明については、私もこの1年間、教育・憲法・平和問題を中心にマスメディアの情報を追いかけてみて、特にテレビ、新聞についてほぼ確信を持って抱いている感想とほとんど同じです。リベラル派ブロガーのみなさんも日ごろ感じておられることだと思います。強い共感を持って、以下に転載させていただきます。

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                               平成19年11月4日
                              衆議院議員 小沢 一郎

        中傷報道に厳重に抗議する

 福田総理との党首会談に関する新聞、テレビの報道は明らかに、報道機関としての報道、論評、批判の域を大きく逸脱しており、強い憤りを持って厳重に抗議いたします。
 特に11月3日、4両日の報道は、全く事実に反するものが目立ちます。
 私の方から党首会談を呼びかけたとか、私が自民、民主両党の連立を持ちかけたとか、果ては今回の連立構想について「小沢首謀説」なるものまでが社会の公器を自称する新聞、テレビで公然と報道されています。いずれも全くの事実無根です。
 もちろん、党首会談及び会談に至るまでの経緯と内容について、私自身も、私の秘書等も、どの報道機関からも取材を受けたことはなく、取材の申し入れさえ、全くありません。
 それにもかかわらず、事実無根の報道が氾濫していることは、朝日新聞、日経新聞等を除き、ほとんどの報道機関が政府・自民党の情報を垂れ流し、自らその世論操作の一翼を担っているとしか考えられません。
 それにより、私を政治的に抹殺し、民主党のイメージを決定的にダウンさせることを意図した明白な誹謗中傷報道であり、強い憤りを感じます。
 このようなマスメディアの在り方は明らかに、報道機関の役割を逸脱しており、民主主義の危機であると思います。報道機関が政府・与党の宣伝機関と化したときの恐ろしさは、亡国の戦争へと突き進んだ昭和前半の歴史を見れば明らかです。
 また、自己の権力維持等のために、報道機関に対し、私や民主党に対する誹謗中傷の情報を流し続けている人たちは、良心に恥じるところがないか、自分自身によくよく問うてみるべきです。
 各種報道機関が一日も早く、冷静で公正な報道に戻られるよう切望いたします。
                                        以上

ファイルはこちらです。

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小沢さんは酸いも甘いもかみ分けたベテラン政治家ですので、この声明にも戦略的な部分もあるかもしれませんし、報道のこうした面はすでに十分に承知されているとは思いますが、私には気持ちのこもった心からの叫びのように読めてなりません。

ただ、小沢さんは、今回の件についてということで朝日新聞と日経新聞を除外していますが、私は両紙にも強い不信感を持っています。教育基本法問題での朝日新聞の腰砕けで結局は政府べったりの報道は、いまでも苦い思い出として忘れることはできません。また、日経新聞はその性格上、新自由主義肯定の論調が気になります。

マスコミ報道については、前回参院選で9条ネット等、政党要件のない確認団体について完全無視に近い報道姿勢に対しても腹立たしい思いを強くしています。9条ネットからもマスコミについて抗議声明を出しましたが、これまた完全無視されました。

さて、NHKはこの声明についてどういう扱いをするだろうかと、珍しく今夜7時のニュースを見てみました。記者会見には長い時間を割いていましたが、やはりというか予想通り、この声明が出されたことには触れず、ただ「自分の方から党首会談を呼びかけたとか、自民、民主両党の連立を持ちかけたとかいうことはないと話しました」という意味の情報を最後に付け加えただけでした。

マスメディアがこうした報道姿勢であっても、国民がメディアのいうことを鵜呑みにしない。自分の頭を使って総合的に判断すること(メディア・リテラシー)ができればずいぶんましなのですが、残念ながら日本人はまだそこまで成熟していないように思えます。そのなかで、こういう報道姿勢が続く限り、日本の将来は暗いと案じられてなりません。

<後記>
私が報道の偏り(問題とすべき事実の意図的無視が多いのですが)について暗い意見を持っているのは、今後の教育方針がさらに批判的精神を持たない子どもたちを育ててしまうのではないかと危惧しているからです。確か、教育基本法改正反対全国連絡会(あんころ)の呼びかけ人のどなたかの言葉だったように記憶していますが、今後の教育では「考えずに従う人を作る」という指摘がありました。現場での先生方の努力により好転する可能性は認めますが、国の方向としてはその通りだと思います。批判する精神の少ない国民が偏った報道に毎日曝された時、間違った判断をしてしまうことを心配します。


2007-11-04 21:35  nice!(0)  コメント(13)  トラックバック(2) 

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wakuwaku_44

これについて書くと、本当に長くなりますから、短く書きますが、おそらく小沢氏からの打診はなかったでしょうし、話を切り出したのは福田首相でしょう。小沢氏からアクションがあったとすれば、おそらく水面下で「小沢は連立を模索しているらしい」という噂を流す感じだったと思います。

議員が「話が話だけに、きっと、菅氏と鳩山氏と協議した上で返答する、という形をとっただけだろう。」ということで統一していれば、まさに自民と公明との間にヒビが入る話だったわけです。

ただ、今の社民と共産に、この間隙を縫って入るだけの「したたかさ」がある議員は、社民は辻元清美氏、共産は穀田恵二氏ぐらいしかいません。あとの議員だと返り討ちに遭うだけでしょう。
かつては、社会党や共産党にも、こういう事態で自民の大物と互角に戦い、議席を伸ばす戦略を立てる人材はいましたけどね。
by wakuwaku_44 (2007-11-04 23:43) 

喜八

以下はあくまで「たとえ話」ですが・・・。

呼ばれもしないのにノコノコやってきて、誰も聞いていない話を一人勝手に延々と続ける。
その場の誰からも嫌われているのに毎日のようにズカズカやってくる。
(その「根性」には凄いものがありますな。笑)
きっと、ほかにやることがないんでしょうね。
その意味では可哀相な方かも?

こういった人ってインターネットにも結構いそうですね。
あくまで「たとえ話」ですよ!
特定の方を指しているわけではありません!
by 喜八 (2007-11-06 10:29) 

hm

http://www.nnn.co.jp/dainichi/column/ryoudan/index.html

小林節さんが上のように述べておられますね。
 小沢さんの辞意表明は見事だ,といえるのかどうかは私にはよく分かりませんが,分析の内容的な部分はそのとおりだろうなあ,と思いました。
by hm (2007-11-06 10:30) 

mai

>WAKUWAKU_44さん
コメントの内容について、特に異論はありません。一つの(かなり妥当な)ご意見として読ませていただきました。

ところで、前の記事のコメント欄でお尋ねしたことについて、お答えいただけませんでしょうか?私自身は↓のように考えていますし、こちらに来てくださる方の多くもかなり違和感を抱いておられるようで、管理人として責任を感じます。重要な問題についてお互いに平行線の状態が続くとわかっていても、WAKUWAKU_44さんがこちらにコメントをお寄せになりたい理由を教えてください。前記事の私のコメント後半を再掲します。

いろいろな方からWAKUWAKU_44さんのコメントの扱いについては意見をいただいています。WAKUWAKU_44さんも私も自分の基本姿勢には頑固?で、いままでの意見交換を振り返ってみても、どちらかが「なるほど〜」と考えを変えるような建設的なお話はできていないと思います。どうしても私のブログにコメントを寄せたいですか?そうでなかったら遠慮していただいた方が、お互いにムダなエネルギーを使わなくてすむようにも思いますが・・・。不躾な提案で失礼します。
by mai (2007-11-06 19:37) 

mai

>喜八さん
コメントありがとうございます。小沢一郎さんについては私などにはうかがい知れない事情があるでしょうけれど、rさんが以前お書きになった「小沢一郎さんを守ろう」というあたりの記事での危惧が半分くらい現実のものになったような気もします。もし続投されることになったら、そのあたりの事情もあり得るということで、私自身はマイナスの先入観をできるだけ抱かずに見ていきたいです。喜八さんの「小沢さんは国民を信頼して!」というメッセージには共感しました。ぜひ民主党(できればご本人)に届けてください!
by mai (2007-11-06 20:14) 

喜八

mai さん、こんばんは。

> ぜひ民主党(できればご本人)に届けてください!

昨日、小沢さんのホームページ掲示板に書き込みました。

ところで「小沢続投」が決定したようですね。
さきほどラジオニュースが伝えていました。
まあ、我々は「小沢さんは一種『駄々っ子』のような人だけど、仕事(政治)はできる!」と見切って付き合っていくしかないですね(笑)。
誰だって、人間である以上「完璧」ということはありませんし・・・。
過程はどうでもいいですから、小沢さんには「本格的政権交代」を成し遂げてもらいたいと思っています。
by 喜八 (2007-11-06 21:17) 

wakuwaku_44

>WAKUWAKU_44さんも私も自分の基本姿勢には頑固?で、いままでの意見交換を振り返ってみても、どちらかが「なるほど〜」と考えを変えるような建設的なお話はできていないと思います。

私は、maiさんの基本姿勢もご意見も、特に変更なさる必要はないと考えておりますし、そんなことを私は求める気など毛頭ありません。

第一、基本や方向性としては、maiさんのご意見には反対しておりません。maiさんが希望することのリスクや欠点は何か、ということを述べているに過ぎません。従って、maiさんに対しては、「それは厳しい(できない)が、これならできる。」とか「こういう前提条件を整備して行えば、やれる。」ということを述べてきたつもりです。

ただし、ネガティブな部分や反対の部分は目立ちますし、より理解していただこうとすれば長くなりますから、それで不思議に思われているものと思います。

アフガンについては、maiさんは非軍事・文民活動を大切に思っている。私もそうです。アフガニスタン民衆にとって最重要であり、最も求められていることに何ら異存はありません。第一、私は「自衛隊を派遣するから、非軍事はいらない」など一言も言っておりませんし、そんなことを述べる気も毛頭ありません。従って、同じ意見ですから長々と話す必要はありません。
話し合いによる和平プロセスを進めることも、maiさんは反対なさらないでしょうから、これも話す必要はない。

となれば、最後の「自衛隊の派遣」が対立点となるわけです。それについて説明をするわけですから、「対立している」という印象を持たれやすいんだと思います。
しかし、この部分について賛同しろ、というのではありません。東西南北たちが不毛な「排除のための投稿」をしているために、誤解を招かないように、長々と何度も投稿するハメになっていますが、私が言いたいのは「この部分が懸念されるよ」ということだけです。
あとは、その懸念をどう解決するのかということは、各々意見になりますから、それは価値判断になると思います。

その点、ご理解いただければありがたいです。
by wakuwaku_44 (2007-11-07 03:25) 

東西南北

 詳細な政権政策は「政権交代」を実現し、国民の下からの圧力と民主党政権の上からの圧力を手段に官僚と予算等権力機構をフル稼働させて、国民と野党になる自民党・公明党へ示せばいいと思います。

 現時点では、詳細な政策は自公連立政権が提出する義務がありますので、民主党としては「マニフェスト」で対案を出しているわけで、「対案を出せ」と批判されるなら「政権交代しろ」と反論し、政権政党が詳細な政策を出していないと説明もしていないと批判すべきです。

 とにかく、自民党と公明党は8年間の連立政権で雇用、労働条件、生活、平和、民主主義、教育などを破壊してきたのであるから、論外だという世論を盛り上げ、「政権交代」を訴えていく必要があります。

 が、民主党はぐらつきやすい政党であるので、比例では社民、共産を増やしながら、小選挙区では民主党を増やして反自公政権で共闘していくのが現実的だと思います。
 
by 東西南北 (2007-11-07 03:30) 

mai

>hmさん
コラム 一刀両断のアドレスを教えてくださってありがとうございます☆
以前ブックマークしてよく拝見していたのですが、いつの間にか行方不明になっていました(アドレス変更したのですね)。再度、ブックマークしました。私の頭では何が何やらわからない部分はありますが、小沢さんは、いろいろな面でしんどい立場だったのだろうなあ〜と思います。これからの小沢さん&民主党の動きに注目します。
by mai (2007-11-07 14:52) 

mai

>WAKUWAKU_44さん
お返事ありがとうございます。アフガン問題だけでなく、かなり多くのテーマについて、私はWAKUWAKU_44さんとの意見交換の意義に疑問を持っています。駆け付け警護問題など、内閣自身が「違憲である」と認めましたね。WAKUWAKU_44さんは何度も佐藤さんを肯定するご意見をくださったように記憶していますが、あの議論はお互いに時間とエネルギーのムダだったと思います。
限りある時間ですので、WAKUWAKU_44さんのご意見にお返事できない時もあることを了承ください。そしてこれは他の方にもお願いですが、相手を呼び捨てにしたりこちらで言い合いをしないでください。
ヤメ記者さんのブログ等での発言も拝見しています。どうさせていただくか、もうしばらく考えさせてください。
by mai (2007-11-07 15:04) 

mai

>東西南北さん
>現時点では、詳細な政策は自公連立政権が提出する義務がありますので、民主党としては「マニフェスト」で対案を出しているわけで、「対案を出せ」と批判されるなら「政権交代しろ」と反論し、政権政党が詳細な政策を出していないと説明もしていないと批判すべきです。

同感です。私も民主党が自民党と張り合って詳細な対案を出す作戦には反対です。自民党と官僚が握っている情報を出させたり、質問趣意書を提出したりで、国民にとっての情報公開を進めるのが第一だと思います。

教育基本法でも、あんな中途半端な対案を出さずに逐条審議で法案の欠点や矛盾点を突いてほしかったです。

>比例では社民、共産を増やしながら、小選挙区では民主党を増やして反自公政権で共闘していくのが現実的だと思います。

これも同感です。ただ、比例で社民、共産を増やすのが難問ですね。どうすればいいのでしょう?
by mai (2007-11-07 15:14) 

wakuwaku_44

>駆け付け警護問題など、内閣自身が「違憲である」と認めましたね。
>WAKUWAKU_44さんは何度も佐藤さんを肯定するご意見をくださったように記憶しています

誤解を招いて申し訳ないです。
私は「駆けつけ警護」自身の法的正当性については、何ら言及していません。派遣部隊への資料が発見されたそうですが、「防衛省や自衛隊が『解釈した』違法ではない行動を示しただけだろう」、という発言はあります。

もちろん、防衛省や自衛隊がそう解釈したからといって違憲・違法ではないということはありません。従って、『「駆けつけ警護」は憲法違反だ』という主張については、一切反論はしていません。


私が佐藤議員の発言を「肯定した」というのは「気持ちとしては理解できる」というものですし、maiさんに提案したのは「気持ちだけは理解して差し上げたらいかがでしょうか」というだけの話です。それ以上でもそれ以下でもありません。
「駆けつけ警護」自身については、私も賛成できないぐらいですから、maiさんに賛成せよと言う気は毛頭ありませんし、違法違憲だというお考えについて何ら異議を挟むつもりもありません。

誤解を招いた点は、お詫びいたします。
by wakuwaku_44 (2007-11-10 13:04) 

東西南北

 wakuwaku先生が嘘をついておりますが、何故でしょうか?彼の持論は「駆けつけ警護」を実現するために憲法9条を改定するということですよ。しかも、またしても駆けつけ警護に「賛成しない」であり、権力に反対はしないで受け流しの刻人なのです。

 駆けつけ警護が憲法違反であれば、駆けつけ警護をできないようにするマニュアルなり規則を造るように要求すべきなのにこれはしないですね。

 教育問題についても教育基本法の理想を実現させていくべく行政に要求していくのではなく、教育基本法という理想を蹂躙し、受験体制、「日の丸・君が代」強制をやり易くすることに賛成し、教育基本法を改定してもよいとするわけです。

 教育基本法を改定するのは解釈改憲と明文改憲で教育現場、国民生活を破壊するのと同じことです。

 要するに、wakuwaku先生は解釈改憲風に、常日頃、教育現場に圧力をかけて抑圧しながら、明文改憲なり、法律の明文改定を実現していくのです。

 
by 東西南北 (2007-11-10 13:44) 

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