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イラクでの医療支援 [戦争と平和]

紛争が続くイラクでは、人道支援関係者でさえも生命の危険があるため、入国している国際援助団体は多くないそうです。しかし、イラク人医師数千人が国外へ脱出し、イラクに残った医師も嫌がらせを受けたり、拉致・暗殺の脅威にさらされていて、イラクの医療制度は機能していません。

そうしたなかで、国際的なボランティア組織である「国境なき医師団」は2004年に治安悪化のため一時撤退したものの、2006年末には再入国し、比較的安全といわれる北部クルド地域で医療援助を続けています。さらに、形成外科などの分野では隣国ヨルダンに患者さんを運んで治療するというプログラムも実施しています。

その様子が「国境なき医師団」のホームページに載っていますので、ご紹介します。「安全上の配慮からスタッフの実名は公表できない」という記述からも、イラクが置かれた危機的な状況が理解できるように思います。

http://www.msf.or.jp/2007/10/10/5902/post_152.php

こちらは患者さん3人の証言です。
http://www.msf.or.jp/2007/10/10/5901/post_151.php

また、ホームページでは見つけることができませんでしたが、ニューズレターではパレスチナの様子もレポートされています。天木直人さんのブログでよく指摘されているように、イラクと同じくらい危険で悲惨な状態に置かれていることが伝わってきます(事情により転載はできません)。

これらの地域で文字通り命がけで頑張っているスタッフの方々に深い敬意を表します。さらに、そうしたスタッフの努力を活かす。少なくともアフガンの中村哲さんが指摘するように、やりにくくするような政策は取らない政府であってほしいと切に願います。

*国境なき医師団は、その大部分の活動資金が個人の寄付によるものです。1日50円キャンペーンもありますので、よろしかったらお願いします。


2007-10-18 15:59  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

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