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テロ特措法:欧州各国の対応や意見を調べるべき! [戦争と平和]

ちょっと前になりますが毎日新聞にテロ特措法について、やや新鮮な切り口の記事が載っていたのを見つけましたので、掲載しておきます。欧州諸国は「復興」、米国は「対テロ戦争」という位置づけで、そもそも米欧の間に見解の相違があったというものです。

どちらが正論であるか?おそらく欧州側でしょう。日本が米国の「対テロ戦争」に付き合うことは、日米安保条約の内容を超えたものであり、日本にとって経済的にも軍事的にもデメリットがメリットをはるかに上回るものだと思います。国際的な道義から見ても問題は多いでしょう。

新聞記事なので、民主党の方々は当然知っていると思いますが、一市民の意見として、民主党宛てに次のようなメールを送っておきました。
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日頃のご活躍に敬意を表します。私は無党派の一般市民です。以前、テロ特措法に関する小沢代表の発言に賛同してメールを送らせていただきました。

本日は毎日新聞の記事で参考になりそうなものを見つけましたので、もうご存知とは思いますが念のためお送りします。

発信箱:テロ特措法の必読文献=町田幸彦

 自民党惨敗、民主党圧勝の参議院選挙の結果を受けて、秋の臨時国会の行方に
日本の外務省は神経質になっている。東京の米大使館もそうだ。彼らを悩まして
いるのは、11月1日に期限切れになるテロ対策特別措置法の延長問題だ。

 テロ特措法は01年11月、アフガニスタンでの米英軍の活動を支援するため
に施行された。それから約6年後、「対テロ戦争」の大義とアフガン情勢はどう
なったのか。

 英下院国防委員会の報告書「アフガニスタンでの英国の活動」(182ページ )が先月、発表された。報告書はアフガン派遣多国籍軍の国際治安支援部隊(ISAF)をめぐる米欧の矛盾を軍事専門家の意見として明記した。「派兵の使命を欧州諸国は復興、米国は対テロ戦争の一環とみて、見解の相違がある」

 さらに国際テロ組織アルカイダと連携した旧政権タリバン勢力の復活を認めて
いる。「タリバンは戦略的脅威に達していないが、平穏だった北部、西部、首都
にまで攻撃を拡大している」。世界のアヘン生産量の9割を占めるアフガンのア
ヘン耕地面積は05年から06年に1・5倍強に増え、国土の荒廃ぶりを訴える
悲観的な記述が続く。

 報告書の「告白」は、アフガン戦線に翻弄(ほんろう)され援軍を求める英軍
の悲鳴にも聞こえる。これがテロ特措法が支えようとした舞台の姿だ。

 民主党はテロ特措法の期限延長に反対し、自民党との駆け引きを繰り広げるだ
ろう。だが、国民の期待は衆参両院の真剣な論戦にある。英下院報告書を日本の 国会議員は精読して国会に臨んでほしい。(欧州総局)

毎日新聞 2007年8月10日 東京朝刊

新聞記事は以上です。ぜひ、英国の報告書をお読みいただいて、米国にただ追従するのではなく、全世界の動きから何が最善なのか判断していただきたいと思います。このままでは経済、軍事両面において、日本は米国から多大な不利益を受けるばかりになると懸念しています。よろしくお願いします。
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民主党へのメールは以上です。民主党にも前原氏を始めとする、対米従属一辺倒路線の方々がいる以上、小沢氏など、テロ特措法に反対する人々を応援することは、微力な一市民ながら義務だと思っています。
これからも折々、要請を続けていくつもりです。


2007-08-22 23:10  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 

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コメント 2

hm

 私も、今の新しい政治の流れの中で、国民が主体的に民主党の政策づくりに関わっていくことに大きな意義を見出しています。
 アフガン支援問題について、maiさんのされる行動はとても意味があると思い、大いに賛同します。

 民主党は、今、国民から筋の通ったことを言われればそれを実行するしかない立場です。
 それをしなければ安倍・自民と同じ、何の価値も無いということになります。いや、この参院選で大きな期待を集めた以上それを裏切ることは同党にとって取り返しのつかぬことでしょう。
 そして、共謀罪への取り組みなどでは、私たちの声が届いて、民主党は反対に転じたように、言えば分かってくれるはず、と信じています。

 アメリカの戦争に盲目的に従うのをやめて、アフガンの困窮状況に支援の手を差し伸べることこそ必要だ、と私は思い、maiさんの考えに大いに賛成です。
by hm (2007-08-23 21:42) 

mai

hmさん、ありがとうございます!
>民主党は、今、国民から筋の通ったことを言われればそれを実行するしかない立場です。それをしなければ安倍・自民と同じ、何の価値も無いということになります。いや、この参院選で大きな期待を集めた以上それを裏切ることは同党にとって取り返しのつかぬことでしょう。
いつものように、私が漠然と感じていたことを的確に言葉にしていただき、ありがとうございます♪ベテランの小沢さんはそのあたりはわかっていらっしゃると、発言から感じています。

アフガン支援問題について賛同いただき、ありがとうございます。軍事には全く疎い私ですが、情報を収集して考えていくうちに、「どんな難しい理論を前にしても、『戦争はいけない。平和を願う』その気持ちが基本なのだ」と少し自信を持ちました(特に「我、自衛隊を愛す 故に憲法9条を守る」などを読んで)。

とにかく、いろいろな考え方の議員さんが揃っているだけに、ハラハラドキドキ目を離せない民主党ですね。民主党に良い方向に動いてもらえるように、市民+弁護士さん(弁護士さんも市民でしょうか?)で頑張りましょう!
by mai (2007-08-24 23:06) 

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