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滋賀県議会では大逆転が起こりました! [地元の情報]

このブログを読んでくださる方は、統一地方選の結果にがっかりしている人が多いのではないでしょうか。でも、広島市長選や地方議会については、報道でも出ているように、自民党が敗北したりリベラル派が健闘しているところも目立ちます。身近な地方レベルでは、良い風も吹き始めているように思います。特に、私の地元ではとても良い結果が出ましたので報告しておきます。みなさんの元気が出れば嬉しいです!

全国的にもニュースになったので、ご存知の方も多いと思いますが、滋賀県議会では今回、自公が過半数割れしました。昨年、新幹線新駅建設反対、ダム計画見直しなどを公約として、環境社会学者のかだ由紀子さんが知事になりました。ところが県議会は自公が多数を占め、議会運営にたいへん苦労されていました。そのなかでも、今年度予算では新幹線駅関連はゼロとするなど健闘されていましたが、今回の選挙では、知事を支える議員をどれだけ増やせるかが焦点になっていました。

知事を支える新会派として「対話でつなごう滋賀の会」ができて、今回、9人が公認、10人が推薦、計19人が立候補しました。この会でユニークなのは従来の政党の枠を越えた「超政党」(知事の意向)ということで、公認のなかには社民党推薦の現職も、全く政治経験なしの新人もいて、推薦では自民党からも推薦を受けている人、民主党からも推薦を受けている人がいて、既成政党と対立する会ではないということです。政策本位で知事の政策に賛同する人が集まった感じです。

対話の会はどれだけ得票できるか危ぶむ声もあったのですが、公認4人、推薦8人の合計12人が当選しました。しかも公認4人は全員トップ当選でした!私としては、大津市選挙区で対話の会2人が次点だったのがとても残念ですが(しかもそのうち1人はかださんが立候補した当初から支えてくれていた現職でしたが、市町村合併の影響で選挙区が変わり残念な結果でした)、全体としては善戦と言っていいでしょう。

それで選挙前後で会派の人数がどう変わったかというと・・・
定数47人
選挙前 自民28、公明1、民主12、共産2、無所属3、欠員1
選挙後 自民16、公明2、民主13、対話4、共産3、無所属9

自民党が大幅に議席を減らしました。共産党が20何年ぶりに2から3へ増えたのも嬉しいところです。過半数を考えるときに、無所属の方の動向が気になるところですが、いまのところ、民主党に3人、対話の会に1人入るそうです。もう1人、自民と対話から推薦を受けた方は、知事を支える独自の会派を作るという情報があります。そういうわけで、「かだ知事派」は対話、民主、共産を併せて25人以上で、過半数は間違いないようです。ただ、民主はいまは新幹線駅凍結を始めとして知事の政策に近い立場を取っていますが、知事選以前には新幹線駅推進であり、いまでも国会議員の一部は本音では推進を望んでいるといううわさもあり、その動向を県民がチェックし続けなくてはならないと思います。

ともあれ、知事の政策が実現しやすくなったのは確かであり、1県民としてとても歓迎しています。

もう一つ嬉しいのは、大津市選挙区でトップ当選された対話の会の沢田たか子さんは、元小学校の先生で教育問題に熱心な方です。社民党推薦でパンフレットにははっきりと、「教育基本法が改悪され」と「平和憲法を守る」と書いておられます。そういう方が市民に広く受け入れられてトップ当選をする!大津市民も捨てたものじゃないなあ〜と、とても明るい気持ちになりました。

大津市選挙区の得票を挙げておきます。

当 11881 沢田 享子 社民党県副代表 対話 現
当 11828 蔦田 恵子 アナウンサー 無所 現
当 11000 柴田 智恵美 東レ社員 民主 新
当 10336 粉川 清美 党県女性局長 公明 新
当 10140 世古 正 行政書士 自民 現
当 10106 梅村 正 党県代表 公明 現
当 9081 節木 三千代  党県委員  共産 新
当 9043 佐野 高典 漁業 自民 現
当 8106 森 茂樹 党県副委員長 共産 現
当 7851 成田 政隆  党県幹事  民主   新
次 7034 野口 陽 家電販売業   対話 新
  6853  岡崎 基子 助産所長  対話 現
  5904 前川 佳彦 不動産賃貸業 自民 新
  4114 礒田 武彦 絹製品会社代表 自民 新
  2012 砂川 次郎 薬剤師 無所 新

ブログに書いておられた方がいましたが、きちんとした受け皿さえあれば、いまの政治は変わることができると思います。

また、滋賀では「新幹線新駅を作るかどうか?」という明確でわかりやすい争点をきっかけに県政が変わってきたのですが、教育の自由や憲法など、もっと抽象的な問題に対しても民意がはっきりと反映されるようになることを切望します。それは、これからの私たち一人ひとりの努力にかかっているに違いありません!



2007-04-11 12:01  nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 

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コメント 4

hm

一つの大きなテーマがあったから,滋賀は,住民自治が活き活きと実現しつつあるという現状ですね。私も,明るいニュースと感じます。
 嘉田さんの大変な状況というのは変わらないにしても,市民が動かす政治というものが形になっているということそのものが,今までになかったことですね。
 教育の自由や憲法は,条文は抽象的だけれども,本当は,誰もの身のまわりに影響する身近な問題。そのことをどういうキッカケで気づくか…ですね。
by hm (2007-04-12 10:15) 

mai

いつもありがとうございます!そうなんです。キッカケなのですよね。それをどう示していけるか・・・一足先に問題意識を持ってしまった者として、ずっと考えています。
知事選、県議選を経て、滋賀県民は「政治は自分たちの力で動かせる!」という自信を持ったのではないでしょうか。その自信を活かして、いろいろな運動や勉強につなげていけると、もっともっと良くなると思います。
それにしても、キッカケ・・・妙案があったらhmさん、ぜひ教えてくださ〜い!
by mai (2007-04-12 11:59) 

ゆき

まいさん、こんばんは。
今日は日比谷野外音楽堂での国民投票法案への抗議集会およびデモに参加してきました。国会前詣ではここのところ人数が少なく行く度に落ち込んでしまっていましたが、さすがの今日は5000人位集まりました。この4、5倍の人数になるといいです。都知事選での石原三選によってすっかり気が滅入っていましたが、まいさんのこの記事では少し明るい気分になりました。石原三選によって埼玉の学校現場にさえ、微妙な変化が早くも現れたと知り合いの教員が嘆いています。人権を何とも思わないような人たちが幅をきかせ始めたようです。どうにかこの流れを変えたいものです。集会では詩人のアーサー・ビナード氏の話が光っていました。
私の市では県議選が終わり、今度は市議選が始まり、国会は次々と強行採決、気が休まる暇がありません。まいさんのように遠い滋賀県でがんばっている人の話をネット上で知る事ができるということは、励まされることでもあります。がんばりましょうね!
by ゆき (2007-04-13 00:10) 

mai

コメントいつもありがとうございます!東京の様子が気になっていました。5000人でも多いと思うのですが、もっともっと10万人くらい集まるといいですね。もう教育現場に変化が見られるのですか。どの時代の歴史を見ても、権力に迎合する人たちはけっこう多いですものね。どなたかも書いていましたが、東京をはじめ大都市には富が集中しているので、どうしても現状維持的な雰囲気になるかもしれません。「改革」の負の部分に苦しんでいる地方の方が政治が変わる可能性が高いように思います。地方から中央へ・・・という流れになればいいのですが・・・。頑張りましょう!
by mai (2007-04-14 12:13) 

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